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ニッポンのGOHAN

全国の新聞社スタッフの食べ歩きブログ。グルメ情報誌に載っていない隠れた郷土料理や意外な日常食、おもしろい食べ方などが満載!

奄美“メェ~”産 ヤギ汁を食す

2007.9.16 10:00 共同通信
一見、豚骨ラーメンのようなヤギ汁。黒糖焼酎が味を際立たせる
一見、豚骨ラーメンのようなヤギ汁。黒糖焼酎が味を際立たせる

 どうもー。のんごろ@かごしまです。今回、鹿児島から紹介するのは…そう、ヤギ汁!! 先輩の話では「ちょっとニオイに癖があって、食べた翌朝はヤギ小屋で寝ていたかと錯覚する」とか。「それ、どうなんですか?」という思いを胸に秘めつつ、南九州一の繁華街、鹿児島市の天文館に繰り出した。実はこのヤギ汁、奄美や沖縄が本場。鹿児島市ではあまりお目にかかれない。探し回って奄美郷土料理の店「群倉(ぼれぐら)」にお邪魔した。

 「いらっしゃい!」と迎えてくれたのは大島郡大和村出身で女将の小島市枝さん(59)。店内には奄美の方言で書かれたメニューが並び、そこには「山羊汁(1050円)」の文字が。早速、「やっ、山羊汁ください!」。出てきたどんぶりには、とろみのあるスープの中に一口大に切られたトウガン(冬瓜)とヤギの肉。中央にはネギがトッピングされている。スープにれんげを沈み込ませ、いざヤギ汁!

 …ん? どんぶりから漂うちょっとクサ…いや、クセのあるニオイ。覚悟を決め、まずはスープから。おわんによそい、一口ふくむ。するとそこには、広大な大地で青々とした草原を駆けるヤギの姿が…ない。そんなさわやかな味ではなく、とにかく濃厚! そして脂っこい。しかし、うまい!! また濃厚なスープに奄美の黒糖焼酎が合うことこの上ない。一緒にいた友人も思わず「う、うメェ~」。よそった分を平らげると、もう一杯。まさにクセになる味。

 作り方はいたってシンプル。刻んだトウガンとヤギの肉を中火で2時間ほど煮込む。最後にネギをのせて完成だ。この工程から、あれほど濃厚なスープができるとは、ヤギ恐るべし。
 女将さんによると、ヤギは脂が多いため、煮込んだだけで肉の脂分が溶けだし深みのあるスープに仕上がるとのこと。奄美では家庭料理として食べられ、親戚が帰郷したときや、祝い事などがあると振る舞われるという。いただいたヤギ汁は塩ベースだったが、集落によっては味噌ベースでも食べらている。

 リップクリームを塗ったあとのような唇をぬぐい、はしを置く。ヤギは栄養価が高く、「これで夏バテも解消ね!」と女将さん。これぞまさに“メェ~”産品。

■■■■ 注 意 ■■■■

のんごろです。

07年9月に紹介したこちらのお店『群倉』さんが、このほど諸般の事情?で閉店となりました。

現在、ヤギ汁を食べられる代わりのお店を鋭意探索中です。

 

 

のんごろ@かごしま>

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