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ニッポンのGOHAN

全国の新聞社スタッフの食べ歩きブログ。グルメ情報誌に載っていない隠れた郷土料理や意外な日常食、おもしろい食べ方などが満載!

懐かしくも味は逸品 ホタテかき揚げ天丼

2007.10.22 7:30 共同通信
小粒なホタテをたっぷり使ったかき揚げ天丼
小粒なホタテをたっぷり使ったかき揚げ天丼

 小粒なホタテガイをふんだんに使ったかき揚げに、ちょっぴり甘めのめんつゆがかかった天丼はいかがでしょう。青森県の米蔵、津軽平野のど真ん中、五所川原市に百年続く老舗「そば処 亀乃家」の名物料理です。たっぷり汁を吸い込んだ衣ごとぷりぷりの貝柱を白いご飯とともにほおばると、口中に磯の風味と米の甘さが広がってこたえられないおいしさです。

 この味に病みつきなって週に4日も通いつめる常連もいるとか。この天丼のミニサイズ「小天丼」と、トリガラスープの中華そばや昆布と鰹節の出汁のきいたつゆで味わう中華ざる、カレー南蛮、かしわそばなんかをいっしょに注文するのがスタンダードコース。それでも、千円札を出してお釣りが来る安さ。これも常連客の多い所以でしょう。

hotate_tendon_2.jpg 「ホタテのかき揚げ天ぷらは代々受け継がれてきたわが家のオリジナル」と語る4代目のご主人、金川和弘さん(51)。「ホタテ養殖の本場・陸奥湾で毎年大量に生産される半成貝が安く手に入れられる地の利があったからでしょう」と金川さんは言うが、地元の特産をいち早くメニューに取り入れた先見の明がヒット商品を産んだようです。「戦後の物不足の時代にはホタテの代わりに鮭の切り身でかき揚げを揚げたこともあった」と先代の苦労話も。

 雪に閉ざされる厳しい冬をしのぎつつ、最果ての地でたくましくも心優しく生き抜いてきた先人たちがこよなく愛してきた“懐かしい味”をDNAに刻んだ土地っ子で今日も満員盛況です。

 

 

ヤギメェ~@東奥>
住所  :青森県五所川原市上平井町116
電話番号:0173-35-2474

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