上州人のソウルフード やきまんじゅう


蒸したまんじゅうを長めの竹串にさし、黒砂糖や水あめで甘くした味噌ダレを塗りながら炭火でこんがり焼いて食べる「焼きまんじゅう」。縁日などの屋台ではもちろん、前橋、伊勢崎、沼田などを中心に県内各地で親しまれ続けてきた、まさに群馬のソウルフード。
一言にやきまんじゅうと言っても、店によって味は様々。ふっくらしたパンのような生地もあれば、どっしりもっちりとした生地、中に餡入りまで、店によってその風味が違う。だから上州っこなら必ず!?自分のお気に入りの「やきまん」店があるものなのだ。
そんな数ある焼きまんじゅう店の中で今回紹介するのは、新風VS老舗の2店。
まずは、江戸時代から続く 「原嶋屋総本店」。ここはやきまんじゅう発祥の店としても有名で、昔ながらの麹を使った製法を今も守り続けている老舗中の老舗。一口ほおばると、もっちりとした生地に、深みのある味噌の風味が広がって群馬弁でまさに『うんまい』のだ。
味はもちろん、原嶋屋は建物も素晴らしい。今は道路拡張工事のために店内で食べることは出来ないのだが、3月の末にはオープンするそうなので、その時は是非風情ある店内で食べる事をお薦めする。その時はラムネもご一緒に・・・。
続いては オープン3年目という「和田式やきまんじゅう」。「もっとおいしいやきまんじゅうを食べたい!」と独学で研究に研究を重ねて開いたというお店。から粉、水、味噌と材料すべてに拘りぬいたまんじゅうはすべて手作り。焼き方もじっくり焼いた「黒」と中間の「茶」やわらかめの「白」から選べる。駐車場もなく、食べるスペースもあまりないのでメインはテイクアウトだが、焼きたてはそとはかりっと中はさっくりとした新しい食感でなかなかおいしい。
特に宣伝もしていないのに、口コミでじわじわと広がっている注目店である。
やきまんじゅうの命は「焼きたて。さめると一味もふた味も落ちてしまう。群馬に来たさいには是非!焼きたてをほおばってほしい。