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文化

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ニッポンのGOHAN

全国の新聞社スタッフの食べ歩きブログ。グルメ情報誌に載っていない隠れた郷土料理や意外な日常食、おもしろい食べ方などが満載!

江戸前のはるか南の島の寿司

2008.4.14 10:00 共同通信
コロッと島ずし
コロッと島ずし

 にぎり寿司、押し寿司、ちらし寿司、稲荷寿司、巻き寿司、回転寿司。

 ニッポン全国、寿司浦々、すしもいろいろ、ネタもいろいろ、ついでに人生もいろいろ。中でも、にぎり寿司は「江戸前寿司」と呼ばれて、ニッポンの寿司の代名詞になっているのはご存じの通り。

 「江戸前」とは、元々は「江戸城前」の意味で、品川沖で捕れた魚のことを指していたようだが、近年では範囲も広がり、東京湾で捕れた魚を「江戸前」と言うようになったとWikipediaには載っている。その江戸前から290Km下った、はるか南の太平洋上に、ひょうたんの形をした八丈島がある。大島、新島、三宅島、八丈島と点々と続く島は伊豆諸島と呼ばれる。頭に「伊豆」はつくが、れっきとした東京都の島。自動車は「品川」ナンバー、衆議院の選挙区は「東京3区」である。

 八丈島の郷土料理に「島ずし」がある。

minami_sushi02.jpg 八丈島と聞けば、江戸時代は罪人の流刑地として「鳥も通わぬ」とうたわれた絶海の孤島。北町奉行、遠山の金さんに桜吹雪を見せられ「終生遠島を申しつける」と宣告されなければ行けなかった島だ。そんな島の周囲で捕れた地魚を醤油漬けにして握った寿司が「島ずし」である。島では手に入らなかったわさびの代わりに、ねり辛子や唐辛子を使ったという。醤油漬けにしたネタの色から「べっこう寿司」とも呼ぶようだ。島の気候や食料事情に合わせて作られた郷土料理の寿司といえる。

 現在の八丈島は、色とりどりの花が咲き、マリンスポーツと温泉が楽しめ、豊かな自然があふれる亜熱帯の観光地になった。八丈島へのアクセスは船か飛行機。浜松町の竹芝桟橋から夜10時発の東海汽船に乗れば12時間後に着く。羽田空港からジェット機に乗れば約45分で着く。八丈島に渡って本場の「島ずし」を食べるのもよし。八丈島に行かなくても都内には八丈島料理の店がある。新鮮な地魚の醤油漬けをコロッと握った江戸前のはるか南の「島ずし」や天ぷらにした「明日葉(あしたば)」はうまい。

 

 

江戸っ子ヒロ>
住所  :東京都葛飾区新小岩1-42-2
電話番号:03-3651-1881
営業時間:17:00~23:00

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