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ニッポンのGOHAN

全国の新聞社スタッフの食べ歩きブログ。グルメ情報誌に載っていない隠れた郷土料理や意外な日常食、おもしろい食べ方などが満載!

今が旬、1匹丸ごとの迫力 イセエビ丼

2008.12.15 10:00 共同通信
器からはみ出す大迫力のイセエビ
器からはみ出す大迫力のイセエビ

 おめでたい席を飾る代表選手といえばイセエビ。紀伊半島南部の熊野灘は秋から冬にかけて、イセエビのシーズンを迎える。本州最南端・潮岬の近く、串本町紀伊大島で評判になっているのが、何とイセエビが1匹丸ごと入った「イセエビ丼」だ。

 漁獲量の減少に魚価の低迷…。漁業の不振を打開しようと、3年前から地元漁協が期間限定で始めた。「昔からイセエビは捕れるけど、地元の人は水炊きくらいしか食べない。何か変わった食べ方はないかなあと考えついたのが丼だった」と、元樫野漁協の組合長で、現在イセエビ丼を販売している樫野釣公園センター代表の堀口春樹さん(65)。話を聞きながら待っていると「お待たせしましたー」。お盆にのった丼が登場した。

 「で、でかい」。目の前に出てきたイセエビ丼の迫力には思わずうなってしまった。イセエビを焼いたり、刺し身や鍋で食べたりすることはあるが、丸ごと天ぷらになっているのを見るのは初めて。オレンジ色に輝くイセエビは、器から踊りださんばかりのボリューム。高らかに角を伸ばしている。どっから手をつけていいのやら戸惑う。

 ぷりぷりとした白い身を殻からはがし、一口ほおばる。口に広がるほのかな甘み。黄金色のみそも味わい深い。堀口さんは「大島で捕れたイセエビは、海が荒いから身も締まってる。みその色が新鮮さの証し」と自慢する。始めた当初は地元や周辺の客が中心だったが、最近は県外からもこの丼を目当てに訪れる客もいるとか。昨シーズンは2900人が食したという。

 わたしがいただいた天丼は、丼だけで1匹。さらに半身が入ったみそ汁も付く。これで2500円。天丼のほか、あんかけ丼とちらし丼もあり、こちらは丼に半身、みそ汁に半身が入って2300円。みそ汁もほんのりとだしの風味がして美味。

 イセエビ漁は夕方に網を入れて、翌朝引き揚げて捕る。月夜の晩はイセエビに網を見つけられてしまうため、漁は闇夜に限られる。

 黒潮にもまれた、ぷりっぷりのイセエビ丼。その迫力を一度味わってみてはいかが。丼メニューがあるのは10月1日から1月末までだ。

 

 

みふさま@紀州>
住所  :和歌山県串本町樫野 樫野釣公園センター
電話番号:0735-65-0002
営業時間:午前8時~午後4時

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