×
メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

ニッポンのGOHAN

全国の新聞社スタッフの食べ歩きブログ。グルメ情報誌に載っていない隠れた郷土料理や意外な日常食、おもしろい食べ方などが満載!

これが地獄の辛さ 「激辛地獄きしめん」 【GOHAN特製原稿】

2011.3.21 12:32 共同通信
激辛地獄きしめん
激辛地獄きしめん

 多くの人に親しまれている市民の駅に、昔も今も変わらない味でもてなす駅そばがある。その駅そばに、激辛を超える「激辛地獄きしめん」がある。その超辛~いきしめんが女性に人気だという。

 「きしめん」といえば、名古屋の名物かけきしめん。湯がいたひら麺にだしつゆをかけ、ネギと油揚げをのせて、上からたっぷりかつおぶしをかけた、あっさり優しい味である。これに対する超辛~いきしめんは東海道新幹線岐阜羽島駅の改札口を出た正面の店「めん処いこい」にある。早速、食券を買い「激辛地獄きしめん」(600円)を味わった。

 特注生麺と激辛特製スープでもてなす「激辛地獄きしめん」は、冷凍生麺を湯がいて器に入れ、野菜(ゴボウ、ニンジン、ハクサイ)と油揚げ入りの激辛特製スープをかけて、薬味のネギを添える。

 このスープ、激辛にさらに地獄(辛さのもと)を加えた激辛地獄の特製スープだそうだ。

 店員から紙エプロンが渡され、真っ赤なきしめんが運ばれてきた。

 みそと唐辛子の香りがたまらないが、恐ろしいほど真っ赤。こんなきしめん、食べられるだろうか?

 真っ赤なつゆを1口飲むと、濃厚な味噌に唐辛子を足した辛さが口いっぱいに広がる。「おおっからー」

 麺はもっちりして、こしもあり、辛いつゆがよく絡まる。野菜にも濃厚な辛さが染み込みうまい。2口、3口と食べ進むと、体がほかほかしてきた。水を何杯もお代わりしてしまう。

 「味はどうですか」と店員さん。

 「これは効きますね」と答えると、「こんなの全然辛くないと、唐辛子をたくさん入れる人もいますよ。女性に多いんですよ」。

 「えっー」

 よしとばかりに、ちょっと勇気を出して、テーブルにある一味唐辛子を5振りかけて食べてみた。

 体じゅうが熱くなり、激辛スープが口の中から胃袋にかけて暴れている感じだ。これが地獄の辛さ、激辛地獄なのか。

 創業60年、関東から関西のJR駅構内で飲食店・売店を営業するジャパン・トラベル・サーヴィス(J.T.S)が、都内とJR東海の東海道本線で生そばを出す。「めん処いこい」は6年前の2005年、岐阜羽島駅内にオープンした。翌年、四川風ピリ辛の「激辛きしめん」を出したところ、客からもっと辛い麺が食べたいとリクエスト。名古屋の料理人が激辛の辛さをさらに増して特製の激辛地獄スープを作り上げた。こうして昨年、「激辛地獄きしめん」がメニューに加わった。

 「少しでも早く出し、あつあつでもてなしたい」と野島店長。新幹線の走りに負けない、素早い手さばきで調理する。早くて安くて、うまい「激辛地獄きしめん」。体じゅうが熱くなるだけでなく、走り抜ける新幹線のような元気が湧いてくる。駅を出ると、大物政治家大野伴睦夫妻の像が駅の方を指し示して立っていた。「新幹線のように早く走れ、辛さ(厳しさ)に負けたらあかん」。そんな声が聞こえてきそうだ。

 

 

アマデウス@岐阜 <岐阜新聞>
住所  :岐阜県羽島市福寿町平方、東海道新幹線岐阜羽島駅
電話番号:058-391-7731
オススメ:激辛地獄きしめん
営業時間:07:00~19:30

最新記事