爽やかな夏限定の味「ブルーベリーパフェ」 【GOHANスペシャル】


栃木の“食”の魅力を集めた10街道からなる「とちぎ食の回廊」。その中の一つ「とちぎ渡良瀬いちご・フルーツ街道」のおすすめのスイーツが夏場限定の「ブルーベリーパフェ」だ。
栃木県佐野市の郊外にあり、「小さなフランス」をコンセプトにつくられ、ハーブと自然の緑に囲まれたウエディングリゾート「6月の森」。その一角の野外テラスで味わえる。
一口ほうばると爽やかな酸味が口の中いっぱいに広がる。ベースはヨーグルト味。ブルーベリーとの相性はぴったりだ。ソフトクリームにはブルーベリーの実がふんだんに練り込んであり、さらにブルーベリーのソースをたっぷりとかけた。

クリームの周りに散りばめられた新鮮な果実は、見た目にも楽しく、口の中でぷちぷちと弾けるよう。添えられたミントも清涼感を誘う。小林オーナー自ら考案しただけに、さっぱりと甘過ぎず、女性らしいしっとりとした味わいになった。このテラスだけでの販売で、レストランにも置いていない。
春から初夏、また秋には色鮮やかな草花でにぎわうハーブガーデンも、夏の盛りにはどうしてもちょっとひと休みといった状況になる。「夏場にもお客さまに楽しんでいただくにはどうしたらいいかと考えた結果、自家製のブルーベリーを使ったパフェに行き着いたんです。4年ほど前から出していますが、女性を中心にとても好評ですよ」とテラスを切り盛りする鈴木昭司さんは話す。

素材に用いる実は、観光農園として人気を呼んでいる隣接のブルーベリー畑で栽培されたもの。時季によって実をつける品種が異なるため、シーズン中でもパフェに盛られる果実は微妙に違う。6月から7月が“わせ”の「ハイブッシュ」系、8月から9月が「ラビットアイ」系だという。
ブルーベリー農園が始まったのは10年ほど前で、栽培は農薬類を一切使用しない徹底した有機農法にこだわっている。虫がついた場合も、もちろん殺虫剤は使わず、一匹ずつ手でつまんで処理する。収穫も一粒一粒丁寧に手摘みする。管理には大きな苦労が伴うが、それだけに安心・安全には自信がある。
ブルーベリーの季節が終われば、「ブルーベリーパフェ」も当然終了となる。ハーブガーデンの散策やブルーベリー狩りを満喫した後、テラスで休めば、深緑の山々からの涼しい風が吹き抜ける。都会の喧騒(けんそう)を忘れて頂くパフェは、夏でしか味わえない極上の味だ。
電話番号:0283-20-4851
オススメ:ブルーベリーパフェ