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ニッポンのGOHAN

全国の新聞社スタッフの食べ歩きブログ。グルメ情報誌に載っていない隠れた郷土料理や意外な日常食、おもしろい食べ方などが満載!

豪快!「鯛のかぶと煮定食」 【GOHANスペシャル】

2012.6.4 11:00 共同通信
1日限定3食の「鯛のかぶと煮定食」
1日限定3食の「鯛のかぶと煮定食」

 ゴールデンウイークに岐阜県本巣市の大型ショッピングセンター「モレラ岐阜」で、グルメイベント「食の祭典~全国ご当地うまいもん祭り」が開かれた。いくつものブースを回り、県内や全国各地のB級グルメ、スイーツなどを少しずつ味わった後、しっかりと昼食を取ろう─と店内に向かった。グルメの店が並ぶ一角。和食レストラン「五穀」の店頭に「売切御免!」の張り紙が…。

 その気になる限定メニューは、毎日3食分しか作らないという「鯛(たい)のかぶと煮定食」(税込み1239円)だ。

 素材は、天然の養殖場と呼ばれる高知県の宿毛湾で水揚げされた生きのいいマダイ。あらの頭を2枚に下ろし、鍋で煮付けて一度冷ました上、だし汁をじっくり染み込ませる。注文を受けてから温め直して皿に盛り付ける。直径30センチの大皿には、たっぷりの煮汁に浸ったタイの煮付けと野菜(ダイコン、ニンジン、インゲン)、豆腐が盛り付けてある。これにキビナゴとカボチャの天ぷら、漬物、釜炊きごはん、みそ汁が付く。

 休日昼時、実は3度目の挑戦。まさかの完売か?恐る恐る店員に聞いてみると、「1皿ならありますよ」と救いの言葉。注文した。

 ドーンと豪快、店長が大皿と定食の膳を運んできてくれた。なんと大きなタイの煮付けだ。どの部分がおいしいのか聞いてみた。

 「カマとホホとアゴ。頭にも少し身が付いています。目玉も食べられますよ」

 「えっ? 目玉も食べられるんですか」

 「コラーゲンたっぷりでおいしいですよ。好きな方は食べられますが…」


■大釜で炊いた五穀ごはん
■大釜で炊いた五穀ごはん

 まず煮汁を味わった。濃厚で甘辛いしょうゆ味にタイのうまみが絡まってまろやかだ。頭とアゴの身を煮汁に浸して食べてみる。味が染みた身は少し硬めでかみ応えがある。一方でカマとホホの身は軟らかい。

 「これはやばい!うますぎる」。大釜で炊き上げたふっくらつやつやの釜炊きごはんと煮付けをいっしょに口に運ぶと、どれだけでも入っていく。「これはたまらない!」。ごはんを2杯もおかわりした(追加1杯105円。釜炊き五穀ごはんも1杯105円)。

 そして最後に残ったのは、2センチはあるタイの目玉。好きな人は食べるというのだが…。これは、ちょっと─と未体験にひるんでいたが、勇気を振り絞って食べてみた。

 「これがコラーゲンか」。皮や身と同じぷるんぷるんの食感だ。口の中でとろけて玉のようなものが残った。かじると少し硬く苦味が残った。

 「五穀」岐阜美濃店は、東北から九州、海外で飲食店をチェーン展開するピアーサーティーグループが2006年、モレラ岐阜1階にオープン。「鯛の塩焼き」「西京焼き」「鯛汁」を定食で出していたところ、タイのあらをよりおいしく提供できないかと、本社(岡山県倉敷市)の料理人が研究、煮付けを完成させた。「鯛のかぶと煮定食」が店頭に登場したのは3年ほど前だ。

 結婚式など祝いの膳につきもののタイを、地元のおいしい水で煮付けにする。タイそのものの豊かな風味が溶け込んだだし汁と、その汁が染み込み、硬軟の食感が楽しめる身。昔ながらの大釜で炊き上げた釜炊きごはんといっしょに食べられるのは最高だ。

 海なし県でも新鮮な海の幸が値打ちに味わえる和食の店「五穀」。開放感のある店内で、オルゴールのメロディーを聴きながらゆっくり食事できるのもうれしい。

 「岐阜のGOHAN 庶民派グルメ食べ歩きブログ」(岐阜新聞Web)

 

 

アマデウス@岐阜(岐阜新聞社)
住所  :岐阜県本巣市三橋1100 モレラ岐阜1F
電話番号:058(213)8202
オススメ:鯛のかぶと煮定食
営業時間:11時~22時(オーダーストップ21時半)
営業日 :年中無休

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