東京・歌舞伎町にカキ小屋が出現 春先が風味がよく美味 【GOHAN特製原稿】


日本随一の繁華街、東京・新宿の歌舞伎町の一角に新鮮な広島産カキを味わえる期間限定のカキ小屋が出現。多くの人が磯の香りを楽しみに来店している。
主催するのは、広島のカキ販売会社や歌舞伎町の振興を目指す地域団体などでつくる「広島と東京を結ぶ食文化交流イベント実行委員会」。日本一の出荷量を誇る広島県産のカキを軸に瀬戸内海を擁する広島の魅力を発信するのが目的だ。
キャッチフレーズは「やっぱり、春カキが一番じゃろ!!」。カキは真冬の食べ物と思われがちだが、広島大の研究グループが、カキのうま味を構成するグリコーゲンとアミノ酸は3~4月に最大になることを突き止めた。かねてからカキの生産者は「冬よりも産卵期直前の時期が最も熟し、身が大きく風味がよい」と言ってきたが、それが科学的に裏付けされた。
目玉の春カキは殻付き1キロ(10~12個)が1500円。特大の殻付きカキが2個で1000円だ。網付きのカセットコンロが用意され、バーベキューのように自分で焼くのも何だか楽しい。「まず平らな面を下にして3分、ひっくり返して3分焼いてください」と、店の人が親切に教えてくれる。
まずは普通のカキから。言われたとおりに焼くと、カキの口が少し開いてくる。左手に軍手をしてカキむきでこじ開けると、ふわーっと磯の香りが広がる。生ガキのチュルリンとした食感も捨てがたいが、焼くことによってうまみが凝縮され、かみしめるとエキスがじわっとしみだしてくる。まさに至福の時だ。特大はさらに身がプリプリッとして、食べごたえがある。
これだけ濃厚なうま味に合わせて対抗できるのは、やはりシャブリの辛口白ワイン(1本3000円)だろう。ミネラル豊富なワインとカキのマリアージュ(組み合わせ)は最高。ついつい食べ過ぎ、飲み過ぎてしまう。
殻付きカキのほかにも、ホタテやホッキ貝、ハンバーグ、フランクフルトなどの焼き物や、カキフライ、カキのクリームスープ、カキごはんなどが用意されている。
営業は3月30日まで。
電話番号:080(9178)0084
オススメ:殻付きカキ1キロ(10~12個)
営業日 :3月30日まで