人生の門出の思い出を永遠に しのぎ削るブライダル市場 馬車も登場【GOHAN特製原稿】


人生の大きな門出となる結婚式。新郎新婦はもちろん、家族や友人らは思い出深いものにするために心を砕く。少子化や結婚年齢が高まり顧客の数が減少する中、各ホテルやレストランは利用者獲得にしのぎを削っている。
東京・恵比寿のウェスティンホテル東京は、開業20周年を記念して特別なメニューや趣向を用意。挙式カップルの囲い込みに力を入れている。そのPRに関係者を招いた見学・試食会があった。
披露宴の会場の一つ、ギャラクシールームは落ち着いた暗めの照明と、青を基調とした装飾で、ロマンチックな雰囲気を醸し出す。そこで披露宴プランの一つ、「オフィシエメニュー」の一部をいただいた。

前菜は「鴨のオペラ仕立て ルビーポルトとシルバーの輝き」。ガラスの皿にフルーツと盛られた一品は鴨の独特の香りが心地よく、これからのメニューへの期待が募る。
スープは「金箔とトリュフのプレミアムコンソメ」。金箔が入っている日本酒などもあるが、それ自体には味も何もなく、食べ物に入れるのはいかがなものかとも思うが、お祝いの席ならそれも許されるだろう。丁寧に取ったコンソメとトリュフの味わいが渾然一体となって、食欲が進む。
メインは「牛フィレ肉、頬肉とフォアグラのパイ包み焼き ペリグーソース」だ。ナイフを当てると、パリパリのパイにサクッと刃が入る。フォアグラの濃厚な味と舌触り、牛肉の旨み、まろやかなソースが、ないまぜになり、ナイフとフォークが止まらない。これには、招待客も満足することだろう。
デザートは「レモン風味のブラン・マンジェ」とウェディングケーキ。レモンの酸味と控えめな甘さが最後を締めくくるのにふさわしい。「コースの一部」というが、これだけ食べれば十分だ。

同ホテルは独自の企画として、新郎新婦が馬車に乗る「ウェスティン・ホース・パレード」を提供している。気品がありながら力の強いフリーシアンホースが引く、欧州で儀式に使われる馬車にレッドカーペットを歩いて乗り込み、ファンファーレで送り出される。この体験は一生の思い出となることだろう。
電話番号:03(5423)7000