パワーをつけて球場へ ボリューム満点「ドームラーメン」誕生 【GOHAN特製原稿】


JR水道橋駅から東京ドームにつながる歩道橋を渡ってすぐのところに、ラーメンチェーン「どうとんぼり神座(かむくら)」の東京の旗艦店となる東京ドームシティ店が9月19日開店した。この店の立地に合わせた新商品「ドームラーメン」を開発、そのインパクトある見た目とボリュームが話題となっている。
まず驚くのがその外観。ラーメンどんぶりの上面をはるかに越す高さまで食材が盛り上がっている。最上段はどんぶりを覆い尽くす卵。緩やかな曲線を描き、東京ドームの屋根を彷彿とさせる。卵2個強を使っているという。
はしでトロトロの半熟の頂点から切れ目を入れる。開いたところにはたっぷりのチャーシュー。よくある薄切りではなく、棒状に切られた肉が3本ドーンと載っかっている。その下にはたっぷりの野菜。なかなか麺にたどり着けない。

ボリュームに圧倒されながらも気を取り直して、はしを進める。卵のふわっとした食感と塩味の餡の相性の良さ。口の中でほぐれるチャーシューのうま味。火を通しすぎずシャキシャキとした白菜、キャベツなどの野菜。塩ベースのスープとよく絡まる麺のこし。さまざまな食味がハーモニーとなって口中を至福の空間とする。食べても食べてもどんぶりの底が見えないほどの量だが、決して飽きることはない。
このボリュームだとカロリーも相当なものだろうと思ったが、聞いてみると約890キロカロリー。野菜が多いため、この程度ですんでいるという。野菜とコラーゲンたっぷりのチャーシュー、それに炭水化物の麺とで、栄養バランスも抜群だ。
切り盛りするのは、山本雅孝店長。飲食業界では珍しく京都大工学部卒業という変わり種。学生時代は、中華料理店や焼き肉屋でアルバイト三昧。「学校よりも仕事の方が楽しかった」といい、専門の理系の業界より飲食業界に狙いを定め、「これから大きくなる会社に入りたい」と、「神座」を運営する理想実業(本社・奈良県広陵町)に入社した。この店の店長就任は「自分にとってもチャンス。何とか成功して、最終的には独立したい」と力強く話す。
パワーをつけて野球の応援に行くのにぴったりのドームラーメン。だが、残念ながら1日限定30食だ。早めに行って、ライバルチームを倒す力を付けて球場に向かいたい。1杯1070円。
電話番号:03(3868)0236
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