「西尾ナポリタン」はいかが 市観光協会が開発 18店で提供


西尾市観光協会は、ご当地グルメ「西尾ナポリタン」を開発し、市内十八店舗で提供を始めた。市特産のアサリとトマト、えびせんべいを使うことだけが決まりで、各店が個性を競っている。
昨年十月に発足した協会の食部会(約三十人)が、潮干狩りの最盛期に合わせてアサリの料理も楽しめるようにと企画。露地栽培で甘みが強い西尾のトマトと、意外性のあるえびせんべいを組み合わせることにし、市内の飲食店にメニュー化を呼び掛けた。
「ナポリタン」は、三河湾と西尾市の位置関係が、イタリアのナポリに似ていることから名付けた。定番のスパゲティだけでなく、型にはまらない料理を考案した店も多い。
お好み焼き店の小鉄(寄住町)は焼きそばのめんを使用。トマトをワインで六時間煮込んだルーを絡め、たっぷりのアサリの上にえびせんべいの粉をふりかけた。店主の酒井喜代美さん(58)は「素材のバランスの良さを感じてほしい」と話す。

このほか、喫茶ぞうめし屋(志籠谷町)はトマトソース仕立てのみそ煮込みうどん、バーのロケットサンダー(吾妻町)はアサリとえびせんべいを挟んだタコスを提供する。
開発を主導したグリルれんが亭(寺津町)の都築貴弘さん(45)は「素材や製法を定義するより、店がイメージを膨らませた料理の方が面白いと考えた。アサリのおいしさをいろんな形で味わってほしい」と話した。
アサリが採れる夏までの期間限定。西尾ナポリタンの提供店は、市観光協会のホームページで紹介している。
(林知孝)………≪中日新聞の記事(2015年4月24日付)≫(全文はこちら)
オススメ:「西尾ナポリタン」