スパイスの配合が決め手 ついに出た究極のカレーラーメン【GOHAN特製原稿】


日本人鉄板の国民食、カレーとラーメン。両者の融合を図った「カレーラーメン」開発をめぐり、これまでさまざまな試行錯誤があったが、そのほとんどが失敗に終わったようだ。やたらと辛さが立っていたり、だしの味がぼんやりとしていたり…。
かつて、こんなことがあった。さいたま市内のそば店のメニューにカレーラーメンを発見。勇んで注文したところ、店のおばちゃん曰く「お客さん、それはやめた方がいいよ」。それならメニューに載せるなって言うの。
そんな中で、あえてカレーラーメン開発に着手したのが、1年にラーメンを500杯は平らげるDJの須永辰緒さんだ。10年以上試作を重ねてきたが、このたびラーメンチェーン「直久」のオファーを受け、「華麗(カリー)なるスパイスそば初夏の香」に結実させた。
須永さんは元々「食べるよりもつくる方が好き」と話し、さまざまなスパイスの持ち味や組み合わせの妙を追求していた。今回は北インドで使われるカスリメティなどに着目。3か月間に10回ほどのトライアル・アンド・エラーを重ね、クローブ、ガラムマサラ、クミンシード、クローブなど10数種のスパイスを駆使した完成品に到達した。

まず、スープを一口、口に運ぶ。舌をピリリと刺すような辛さはない。むしろカルダモンなどのせいか、爽やかな風味が鼻をくすぐる。だが、食べ進むとともにじんわりと体の芯から温まってくる。直久自慢の名古屋コーチンと鶏白湯の合わせスープとのハーモニーが好もしい。
麺はスープが絡みやすい平打ち麺。穂先メンマの柔らかな歯触りと、シャキシャキとした九条ネギなど、食感にも細心の注意を払っている。
希望者には半ライスを無料で提供。残った汁に浸すとスープカレーのようになり、1食で2度楽しめる。女性客にはプニプニの杏仁豆腐がサービスされる。
価格は税込みで980円。5月末までの限定メニューだ。
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