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文化

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【4565】真壁 純米(まかべ)【茨城県】

2021.5.9 21:43
茨城県桜川市 村井醸造
茨城県桜川市 村井醸造

【日本酒研究会 全6回の④】

 足掛け15年目に突入した日本酒研究会。異業種間交流飲み会ながら、毎月欠かさず飲み続けてきた(ただし、2020年4~10月の7回分はコロナのために不開催)。草創期のメンバーJの提案で、日本全国の現役蔵の酒を全部飲む、という遠大な目的のもとに飲み続けている。一時は、飲んだことのない蔵の酒を探すのが頭打ちになり、なかなか蔵数が増えなかったが、月例会の会場をE居酒屋に移してからは、続々と新蔵酒の登場しわたくしたちを喜ばせている。

 これは、ママの知恵袋であるバイヤーKさんの活躍によるもの。Kさんはわたくしたちの既飲蔵リストをもとに、わたくしたちがまだ飲んだことがない蔵の酒を探し出し入手、月例会に出す酒のラインナップを組んでいるのだ。今回は、6種類のうち、3種類が飲んだことがない蔵のお酒。これで、わたくしたちが飲んだことのある酒の蔵は、合計1202蔵と、1200の大台に乗った。Kさんには感謝しても感謝しきれないほどお世話になっている。この場を借りてお礼を申し上げます。

「眉山」「今小町」「阿波美人」といずれも初めての蔵のお酒が続いたあと、4番目にいただいたのは「真壁 純米」だった。村井醸造のお酒は以前、当連載で「こうめい 手造り 純米吟醸」(当連載【4523】)を取り上げたことがある。さて、今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 B、Y「前2つ『眉山』『今小町』と似た傾向のお酒だね。徳島県の酒は傾向が同じなのかな?」
 酒蛙「他県でもこのようなタイプのお酒は多いよ。含み香は、昭和レトロ的熟成感的クラシカル香味をすこし感じる。穏やかな味わいで、甘みと苦みが味の主体。表現不能な独特な味わいに感じる」
 B 「甘みにメリハリがちょっと無いかな」
 酒蛙「飲み進めていったら、酸が遅れて出てきた」
 B 「苦みも出てきた。舌の奥で苦みを感じる」
 酒蛙「最初、甘みと苦みを感じたが、次第に苦みと酸を感じるようになる」

 蔵のホームページは、この酒を以下のように紹介している。

「茨城県桜川市真壁町。石材産業で有名な真壁ですが、最近蔵の街としても名前を広め始めています。村井醸造の『真壁』は町の特産品として造られました。お米本来の味を生かしてリーズナブルな価格でお客様に喜んで頂けるよう造り上げられた純米酒です」

 瓶のラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合60%、アルコール分15度、製造年月21.02」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 蔵の歴史について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「『江戸時代の初期である延宝年間(1673~1680)に常陸の国・真壁の町へ、行商人(近江商人)であった村井重助が醤油・味噌販売の出店を構えたのが日野商人における関東出店の最も古い記録である。』と記載されています。初代村井重助が、この地で創業したのも、良質な米と水があったからだと云われています」

 酒名「真壁」は、蔵のある地名だったのだ。

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