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文化

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【4559】琥泉 純米吟醸 無濾過 生酒 原酒(こせん)【兵庫県】

2021.5.3 21:24
兵庫県神戸市東灘区 泉酒造
兵庫県神戸市東灘区 泉酒造

【H居酒屋にて 全4回の➁】

 なじみのH居酒屋の店主からショートメールが届いた。「新しいお酒が入りました。いつでもいらっしゃい」。わたくしはH居酒屋に“1行コメント”付きの酒メニューを作ってあげている。新しい酒が入ったということは、メニューを更新しなければならない。こりゃ、急いで行かねば、とおっとり刀で暖簾をくぐった。

 まずトップバッターに選んだのは「常山 純米 超辛 直汲 生」。続いていただいたのは、「琥泉 純米吟醸 無濾過 生酒 原酒」だった。泉酒造のお酒は当連載でこれまで、7種類を取り上げており、「琥泉」3種類、「仙介」3種類が主な内訳だ。今回のお酒は当連載【2852】で紹介したものと同じだが、掲載から4年たっているので、新たにテイスティングして、再掲載する。

 さて、いただいてみる。和梨をおもわせる香りを感じる。直前に飲んだ「常山 純米 超辛 直汲 生」と似た、モダンタイプの味わい。甘旨酸っぱくて、さっぱりとした口当たり。キレが良い。「常山」より、大人しく、ふくよかでやわらかく、繊細感がある。

 その1週間後、尋常ならざる嗅覚の持ち主の酒友ちーたんに同席を願い、再度味わってみた。

 ちーたん「このお酒に浸りたい。このお酒で湯浴みをしたい」
 酒蛙「甘みが感じられ、余韻は軽い苦み」
 ちーたん「さわやかな香り。吐息のようなあたたかさを感じる」
 酒蛙「舌先にチリチリ微発泡感がある」
 ちーたん「好きな味。軽くない落ち着いた感じがいい」
 酒蛙「これも『常山』同様、甘旨酸っぱくて、サイダーのニュアンスがある。モダンタイプのライトボディ~ミディアムボディ辺りのイメージだ」
 ちーたん「美味しいよ」

 以後ちーたんは、この酒を飲む目的で、せっせと足繫くH居酒屋の暖簾をくぐることになる。

 瓶のラベルのスペック表示は「兵庫県産米100%使用、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合60%、アルコール分16度、製造年月2021.1」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 またラベルは以下のようにこの酒を紹介している。「兵庫県産米を使って仕込んだ新酒を濾過を一切行わず、一本一本丁寧に手詰めしました。新酒ならではの柔らかなフレッシュ感をお楽しみくださいませ」

 酒名「琥泉」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「お米本来の旨味を味わっていただけるよう、濾過は必要最小限。日本酒本来の淡い琥珀色が美しいお酒です。琥珀の『琥』に『泉』を合わせて『琥泉』と名づけました。まろやかで深い味わいをお楽しみください」

 この蔵の主銘柄は「泉正宗」。

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