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文化

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【4554】山本 純米吟醸 生原酒 Midnight Blue Yamamoto(やまもと)【秋田県】

2021.4.28 21:10
秋田県山本郡八峰町 山本酒造店
秋田県山本郡八峰町 山本酒造店

【Z料理店にて 全6回の③】

 近所のZ料理店に顔を出す。「うちは居酒屋じゃないんだからね。居酒屋みたいにいっぱいの種類の酒を置いてないんだからね」と言いながらも、予約すると、わたくしが飲んだことがないだろうお酒を数種類さりげなく用意してくれる。その心意気がうれしく、2カ月に1回のペースで暖簾をくぐっている。

「福小町」「開運」に続いていただいたのは、「山本 純米吟醸 生原酒 Midnight Blue Yamamoto」だった。山本酒造店のお酒は飲む機会が多く、当連載でこれまで、19種類を取り上げている。その中でも今回と同じ「山本」が一番多く、パンチ力のある濃醇酸味酒とのイメージが強い。近年、目覚ましい躍進を遂げており、わたくしの好きな銘柄の一つだ。

 今回のお酒は、その中の当連載「【4325】山本 純米吟醸 Midnight Blue」の生酒バージョンだ。この日開栓した酒で、最初にちょっとなめてみた店主は「うん、これは素晴らしい」とご満悦だ。さて、わたくしもいただいてみる。

 甘旨酸っぱくてジューシー。含み香は、和梨と青リンゴを合わせたような果実香がやさしく広がる。まとまり感が良く、きれいで品がある。すなわち、ピュアブラックより酸が大人しくて、味全体が丸くまとまっている感がある。モダンタイプのミディアムボディ~フルボティか。余韻は軽い苦み。実に旨い。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「この商品は香りが敢えて控え目で柑橘系のフルーツのようなジューシーな酸味と、日本刀のような鋭い切れ味が特徴のピュアブラックに対して、上立つリッチな香りと、穏やかな味わいが特徴の純米吟醸です」

 蔵のホームページによると、「山本 純米吟醸 Midnight Blue」は、「山本」の金看板・ピュアブラック(潤黒)の姉妹品として平成24(2012)年に登場。使用する酒米や精米歩合、麹菌等はピュアブラックと同様で、異なるのは酵母だけ」というスペックだ。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(秋田県産)米麹(秋田県産米)、精米歩合 麹米50% 掛米55%、アルコール分16度、製造年月2021.3」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 この蔵の主銘柄は2021年現在では、「山本」になっているが、以前の主銘柄は「白瀑」だった。「白瀑」の由来について、ウェブサイト「『日本の名酒』自宅にいながら蔵元巡りの旅」は、「酒名は、蔵の近所の白瀑神社にある滝『白瀑』の名に由来しているそうです」と説明している。

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