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文化

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【4553】開運 無濾過 純米 生酒(かいうん)【静岡県】

2021.4.26 16:05
静岡県掛川市 土井酒造場
静岡県掛川市 土井酒造場

【Z料理店にて 全6回の➁】

 近所のZ料理店に顔を出す。「うちは居酒屋じゃないんだからね。居酒屋みたいにいっぱいの種類の酒を置いてないんだからね」と言いながらも、予約すると、わたくしが飲んだことがないだろうお酒を数種類さりげなく用意してくれる。その心意気がうれしく、2カ月に1回のペースで暖簾をくぐっている。

 今回、トップバッター「福小町 純米吟醸 美郷錦55 生酒」に続いていただいたのは「開運 無濾過 純米 生酒」だった。土井酒造場のお酒は当連載でこれまで、13種類を取り上げており、そのほとんどが「開運」。派手さは無いが、しっかりした味わいで、実に落ち着き感があるお酒、という強いイメージがあり、好感を抱いている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

「う、う、う、旨っ。旨みが弾ける!」。おもわず声に出た。濃醇、非常に濃醇。フルボディ。力強い。きれいな酸がフレッシュで、チリチリ微発泡を感じる。含み香はセメダイン香(酢酸エチル)似で柑橘系の香りをすこし感じる。この香りが全体を支配しているように感じた。味わいは、甘・旨・酸・苦がよく出ており、余韻は苦・辛。キレが良い。クラシックタイプの要素がありながら、モダンタイプ寄りのフルボディか。これは旨い! 

 蔵のホームページはこのお酒を以下のように紹介している。

「新酒の季節。しぼりたての『開運 無濾過純米』の出荷を、毎年楽しみにしてくれているファンが大勢いらっしゃいます。かすかに炭酸を含んだピチピチの酒質は、まさに新酒を飲む楽しさを教えてくれます。無濾過ならではの濃厚なうま味と若々しいフレッシュ感と透明感、まさにこの時期にしか楽しめない季節のお酒です。毎年夏前には売り切れてしまう人気商品。ぜひ一度お試しください」

 ラベルのスペック表示は「アルコール分17度、原材料名 米 米こうじ、山田錦100%使用、精米歩合55%、製造年月2021.01」。さらにホームページでは、使用酵母が「静岡酵母」であることを開示している。

 酒名「開運」の由来について「日本の名酒事典」は「明治5年創業。酒名は、地元小貫村の発展を願ってつけられた」と説明している。この蔵の祝酒は、ラベルに七福神の絵が描かれ、そこに「開運」とドドーンと酒名。おめでたさ満点のため、おせち料理と一緒に売られるなど、祝の席用に重宝されている。

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