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文化

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【4431】白老 純米吟醸 夢吟香 槽場直汲無濾過生原酒(はくろう)【愛知県】

2020.12.22 20:59
愛知県常滑市 澤田酒造
愛知県常滑市 澤田酒造

【B居酒屋にて 全7回の⑦完】

 せんだって、なじみのB居酒屋で、異業種間飲み会の「TU会」例会が開かれた。例会は2カ月に1回開いている。例会では6種類の、これまで飲んだことがない酒を飲んだが、冷蔵庫の中には飲んだことがない酒がまだ鎮座していた。それも飲もうではないか。後日、それらを飲むため、TUと暖簾をくぐった。

「墨廼江」「獅子吼」「世は満続」「ひらり」「二兎」「菱湖」と飲み進め、最後7番目にいただいたのは「白老 純米吟醸 夢吟香 槽場直汲無濾過生原酒」だった。「白老」は当連載でこれまで、4種類を取り上げている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 甘みのある旨口酒。これが第一印象。しかし、次第に辛みと苦みと酸が出てきて、やがて辛口寄りの味わいに。含み香は菌類的な独特な香り。穏やかな口当たりで、まったりとした味わいながら軽快感のあるお酒。この日飲んだお酒のうち、「ひらり」「二兎」以外の酒と酒質が似ている、と感じた。

 瓶の裏ラベルはまず、蔵のコンセプトを以下のように紹介している。「白老は、和釜・木甑・麹蓋といった古式伝承の酒造りの良さを次世代へと継承する蔵です。食と楽しめるお酒を造っています。合わせて、知多の自然や食風土にも想いを馳せて飲んで頂ければ嬉しいです。  蔵元より」

 次に〈お酒の説明〉と題し、この酒を以下のように紹介している。「愛知県の酒米『夢吟香』を用いた純米吟醸酒。産地は常滑市、栽培者は土居佐吉さんです。穏やかな香りと全体を引き締める酸味が特徴です。少し冷やしてお召し上がり下さい」

 また、各酒屋さんのサイトは「蔵元コメント」と題し、以下の紹介文を掲載している。ほとんど同じ文章なので、蔵元さんが酒屋さんにリリースした紹介文とおもわれる。

「『夢吟香(ゆめぎんが)』は愛知県で2010年に育成された新品種で、山田錦のような優れた醸造特性を期待して開発されました。産地は『澤田酒造がある常滑市』で栽培者は土居左吉さんで、穏やかな香りでフレッシュさを愉しめるやや辛口のお酒です」

 裏ラベルのスペック表示は「アルコール分17度以上18度未満、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米 愛知県常滑市産夢吟香100%、精米歩合55%、日本酒度+4、酸度1.5、アミノ酸度1.1、酵母1401/1801、仕込水 知多湧水、製造年月2020.1、出荷年月2020.3」

 使用米の「夢吟香」(ゆめぎんが)は愛知県農業総合試験場作物研究部が、母「山田錦」と父「育酒1764」を交配、選抜と育成を繰り返し品種を固定。2010年に命名、2012年に種苗法登録された新しい酒造好適米だ。「奥」を製造している山崎合資(愛知県西尾市)など、愛知県の酒蔵でよく使用している。

 酒名「白老」の由来について、日本の名酒事典は「嘉永元年(1848)創業。酒名は、精選された白米を使った不老長寿の酒という意味でつけられたもの」と説明している。

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