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文化

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【4348】山本 純米吟醸 sunshine yellow(やまもと)【秋田県】

2020.9.25 14:40
秋田県山本郡八峰町 山本酒造店
秋田県山本郡八峰町 山本酒造店

【Z料理店にて 全5回の④】

 コロナ休業から店を再開したあと、なぜか足が遠のいていた近所のZ料理店。客が減り苦しい営業を続けているだろうから行ってあげなきゃ、と思いつつ、機会がなく胸を痛めてきた。機会を見つけ、ほぼ4カ月ぶりに暖簾をくぐった。やはり客は少なく、厳しい状況がひしひしと伝わってくる。

「酔鯨」「美丈夫」「獺祭」と飲み進め、4番目にいただいたのは「山本 純米吟醸 sunshine yellow」だった。山本酒造店のお酒は飲む機会が多く、当連載でこれまで、17種類を取り上げている。その中でも今回と同じ「山本」が一番多く、パンチ力のある濃醇酸味酒とのイメージが強い。近年、目覚ましい躍進を遂げており、わたくしの好きな銘柄の一つだ。

 さて、いただいてみる。さっぱり、すっきりした口当たりで、甘旨酸っぱい味わい。これが第一印象だった。香りほのか。酸は出ているが、出過ぎず、さわやか感を演出している。溌溂とした酸が特長的な「山本」にしては珍しい。そして、キレが良い。余韻は適度な苦み。「山本 純米吟醸 Midnight Blue」と同じようにさっぱりした口当たりだ。つまり、ともに夏酒仕様だ。「blue」「yellow」ともに、「山本」が従来持っていた濃醇酸味フルボディー酒というイメージとは違い、爽やかでさらっとしたシャープな口当たりのお酒だった。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「この商品はク〇暑い真夏に『冷して飲む山廃仕込みの酒』というテーマで仕込んだ限定酒です。夏に太陽に向かって咲くひまわりをイメージし、サンシャイン イエローと名付けました。
 山廃仕込みと云えば、しっかり熟成させたものをお燗にして楽しむのが一般的ですが、敢えて搾りたてのフレッシュな状態で出荷しております。冷えた状態でバランスが取れるような酒質に設計しているため、お燗には向いておりませんので、お燗好きの方はスルーしてください」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(秋田県産)米麹(秋田県産米)、精米歩合55%、アルコール分15度、製造年月2020.07」。使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 この蔵の主銘柄は2020年現在では、「山本」になっているが、以前の主銘柄は「白瀑」だった。「白瀑」の由来について、ウェブサイト「『日本の名酒』自宅にいながら蔵元巡りの旅」は、「酒名は、蔵の近所の白瀑神社にある滝『白瀑』の名に由来しているそうです」と説明している。

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