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文化

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【4261】篠峯 山田錦 純米 生酛 無濾過生酒(しのみね)【奈良県】

2020.7.8 21:04
奈良県御所市 千代酒造
奈良県御所市 千代酒造

【B居酒屋にて 全8回の⑤】

 コロナ感染防止のため、東京などで予定していた飲み会が次々中止になっていった。現時点で、中止になった飲み会は、たとえば4月だけで6件。出費が抑えられるからいい面はあるが、わたくしの場合、飲み会を、この「日本酒津々浦々」の取材に充てているので、取材の機会が失われ、執筆・掲載に支障をきたすことになる。

 そこで、自力で近所の居酒屋に取材に行かなければならない。当然、酒の銘柄に偏りが出てくるが、正常化までの“つなぎ”だから、止むを得ない。ということで、なじみのB居酒屋の暖簾をくぐる。よもや、このような状況になるとは思っても見なかった。

「惣邑」「白隠政宗」「寒菊」「平井六右衛門」と飲み進め、5番目にいただいたのは「篠峯 山田錦 純米 生酛 無濾過生酒」だった。千代酒造の酒は当連載でこれまで「篠峯」11種類、「千代」1種類を取り上げている。旨みと酸が出て、中でも、きれいな酸により品のある味わいの酒、という好印象を持っている。今回の酒をいただいてみる。

 微発泡感がある。グラスの内側に気泡がたくさん付く。ガスが舌先を刺激する。酸が非常にジューシーで、サイダー的な味わい。旨味もあり、酸が爽やか感を演出している。ボリューム感適度で、モダン的な味わい。余韻は苦み。これは美味しい。キレも良く、飲み飽きしない。くいくい飲んでしまう。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「生もと仕込で醸した純米無濾過生酒です。生もとならではの複雑な香味と後口のキレ、酸味を楽しめるお酒です」

 裏ラベルのスペック表示は「原料米 奈良県山田錦全量使用、精米歩合 麹米66% 掛米77%、アルコール分17度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、製造年月2020.03」。

 酒名「篠峯」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「蔵のすぐ西に聳える葛城山の別称。その昔篠峯という名で呼ばれていた時期があります。当蔵の仕込水はこの葛城山の伏流水を自社井戸から汲み出し、そのまま使用しています」

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