メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

【4260】平井六右衛門 盛流 生(ひらいろくうえもん せいりゅう)【岩手県】

2020.7.7 16:45
岩手県盛岡市 菊の司酒造
岩手県盛岡市 菊の司酒造

【B居酒屋にて 全8回の④】

 コロナ感染防止のため、東京などで予定していた飲み会が次々中止になっていった。現時点で、中止になった飲み会は、たとえば4月だけで6件。出費が抑えられるからいい面はあるが、わたくしの場合、飲み会を、この「日本酒津々浦々」の取材に充てているので、取材の機会が失われ、執筆・掲載に支障をきたすことになる。

 そこで、自力で近所の居酒屋に取材に行かなければならない。当然、酒の銘柄に偏りが出てくるが、正常化までの“つなぎ”だから、止むを得ない。ということで、なじみのB居酒屋の暖簾をくぐる。よもや、このような状況になるとは思っても見なかった。

「惣邑」「白隠政宗」「寒菊」と飲み進め、3番目にいただいたのは「平井六右衛門 盛流 生」だった。菊の司酒造のお酒は当連載でこれまで、5種類を取り上げている。「平井六右衛門」は、初めて見る銘柄だ。いただいてみる。

 酒蛙「すっきり淡麗で、やわらかな口当たり。きれい感もある。果実のような香りがほのか。最初は旨み、酸、辛みがやや少ないが、三口あたりから苦みと酸が出てくる。特に苦みが強く、余韻も苦み。総じて爽やか感がある」
 仲居N子さん「苦みだあああ」
 酒蛙「苦みがやや長く続く。口が慣れてきたら、甘みと辛みが、けっこう出てきた。エンディングは辛み。ドライ感が少しある」

「平井六右衛門」という銘柄のコンセプトについて、瓶のラベルは、以下のように説明している。「平井六右衛門は16代蔵元の平井佑樹が醸す、直感的に楽しめるシンプルなお米の味わいを追究していく酒です」

 また、蔵のホームページは、新銘柄のコンセプトについて、以下のように説明している。
「酒造創業1772年、岩手県盛岡市の菊の司酒造が醸すプレステージラインナップです。16代目蔵元として修行中の平井佑樹を中心にレシピ設計、醸造、商品化を社員一丸となって取組み、米と酵母が織りなすジューシーな味わいにこだわりました。当ラインナップは数量に限りがあるため、特約店様のみのお取扱いとなっております」

 蔵のホームページは、この酒を以下のように紹介している。岩手県産「五百万石」は、非常に珍しいのである。

「華やかな上立ち香と盛岡・中津川のせせらぎを想わせる涼しげな含み香が特徴の特別純米酒です。盛岡市羽場にて田村和大氏によって自然栽培される酒米『五百万石』を使用し、丁寧に低温発酵させております」
「『平井六右衛門 盛流 Seiryu』は、華やかな上立ち香と盛岡・中津川のせせらぎを想わせる涼しげな含み香が特徴の特別純米酒です。盛岡市羽場にて田村和大氏によって自然栽培される酒米『五百万石』を使用し、丁寧に低温発酵させております。淡麗な酒質の中に米の旨味がしっかりと引き立ち、原酒にて限定出荷いたします。このお酒はぜひ冷やしてお召し上がりください。バランスよく仕上げた清冽な味わいは、月日を経るほどに変化し熟成していきます」

ホームページやラベルで公開しているスペックは以下の通り。「原料米 盛岡市産『五百万石』100%使用、精米歩合 麹55% 掛55%、アルコール分16度、酒母 速醸、火入れ 有り(1回)、炭素ろ過 なし、日本酒度 -1、酸度1.7、製造年月19.5」

 この蔵の主銘柄は「菊の司」。その由来について「日本の名酒事典は、「酒名は“菊一輪世界の花の司かな”の句にちなんだもの」と説明している。ブログ「SoftBridge方丈庵」は、「昭和の初期に新聞公募により『菊一輪、世界の花の司かな』の句と共に応募され採用された」と説明している。

関連記事 一覧へ