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文化

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【4247】じょっぱり 超辛口 特別純米(青森県)

2020.6.21 21:06
青森県弘前市 六花酒造
青森県弘前市 六花酒造

 たまに、連れ合いと2人で居酒屋に行く。連れ合いはほとんど酒を飲まない。だから、酒は猪口1杯程度。あとは、烏龍茶とかジンジャーエールを飲むが、わたくしは普通にたくさん酒を飲む。今回はなじみのT居酒屋。ここの酒のラインナップはほとんど変わらないため、すべて飲んだことがある酒ばかり。しかし今回、飲んだことがない酒が1種類あった。

「じょっぱり 超辛口 特別純米」がそれだった。「じょっぱり」は当連載でこれまで、4種類を取り上げている。燗酒が旨い、というイメージが、わたくしの頭の中に濃厚にある。今回のお酒はどうか。いただいてみる。まずは冷酒で。

 かなりドライ的なさっぱりとした味。これが第一印象。超ドライ酒に特有の、コルクのような香りを感じる。味わいでは、辛みとともに酸が良く出ている印象。最初、ドライ感だけだったが、次第にじわじわ旨みが出てくる旨酸辛酒。ただ辛いだけの酒でないのがうれしい。ばあちゃんのタンス的な香り。これは「じょっぱり」特有のDNA。キレ良し。

 類似商品の「じょっぱり 純米」は非常に燗映えする酒なので、当然、この酒も同じだろうと考え、次に熱燗を注文する。辛い。非常に辛い。辛みがさらに強く出て、味が力強くなる。酸が強く出るようになり、旨みを伴う。ばあちゃんのタンスの香りが強くなる。温度が下がり、燗冷まし帯に入ってくると、酸が非常に強く出てきて好ましい。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「アルコールを添加した普通酒や本醸造の辛さとは違いしっかりとお米のうまみもコクも感じられる超辛口タイプの特別純米酒。ただ辛いだけの純米酒では無く、味を追求しました。冷やでは、きりっとした味わい。燗はお米本来の味わいの後、アミノ酸との程良いマッチングからくる甘さの余韻が残るのが特徴です。冷や、熱燗、そのままでお飲み頂いても良く合い、コッテリした味の濃い料理や脂分が多い料理等と一緒に頂いても良く合います」

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「これこそ”じょっぱり”の本領を発揮した辛口のお酒です。日本酒度+12度(数値が高いほど辛い!)の超辛口タイプですが、旨味と微かな甘味のある純米酒です。キリッと冷やした冷酒から熱燗まで、お好みで楽しめるお酒です」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合60%、日本酒度+13、アルコール分16度、製造年月2019.12」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念。このほか、蔵のホームページは、以下のスペックを開示している。「使用酵母 協会1101号酵母、原料水 白神山系地下伏流水、日本酒度数 +12.0、酸度1.6」。

 酒名「じょっぱり」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「六花酒造は、昭和47年(1972年)3月に、弘前の造り酒屋3社が合併して誕生しました。創業は、享保4年(1719年)まで遡ります。六花酒造が造る日本酒の代表銘柄は『じょっぱり』。津軽の方言で『頑固者』や『意地っ張り』を表現し、その言葉が表しているような『辛口』のお酒を造っています」
「じょっぱりとは、津軽弁で『意地っ張り』『頑固者』を意味する言葉。その由来は、淡麗辛口というじょっぱりの味わいそのものにあります。じょっぱりが生まれたのは昭和40年代。当時の東北の地酒は、濃厚で甘口な味わいの酒が主流でした。そんな世間の流れに背を向けて、どこの酒にも似ていない、六花酒造ならではの酒を造りたいという、意地っ張りで頑固な想いから生まれたのが、辛口の酒、じょっぱりだったのです」

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