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文化

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【4001】曙覧の酒 純米吟醸(あけみのさけ)【福井県】

2019.10.13 21:17
福井県福井市 菊桂酒造
福井県福井市 菊桂酒造

【A居酒屋にて 全11回の②】

 酒友オタマジャクシ&ウッチーと美女軍団との飲み会。年に1~2回のペースで飲んでおり、気がついたら、けっこうな歳月を重ねている。

 今回の飲み会会場は、初のA居酒屋。といっても、店主とは旧知だ。店主のNさんとはK居酒屋での店長時代に知り合い、NさんがオーナーとしてP居酒屋を開くとそちらに行き、そして今回、A居酒屋を開くと、こちらに行く、というように、Nさんに付いて回っている。まるで、飼い主と犬のような関係だ。飼い主が引っ越しすれば、従順に新しい家に入る、というように。

 さて、わたくしが、全国の全現役蔵の酒を飲むことを目指していることをNさんは知っており、P居酒屋時代から、わたくしにとっての初蔵酒を何種類も飲ませてもらっている。今回も冒頭「今回は福井県の5蔵をご用意いたしました。これで福井県制覇です」と高らかに宣言。「お~~~っ、すごい!」とわたくしたちは大感激だ。さて、トップの「明乃鶴 純米吟醸」に続きいただいてのは、「曙覧の酒 純米吟醸」だ。ともにわたくしたちにとっての初蔵酒だ。ありがたい。

 美女Mさん「全然OKよ! 直前に飲んだ『明乃鶴』よりパンチあり。アタックを感じる。これ、いいかも」
 酒蛙「直前に飲んだ『明乃鶴』よりドライ感がある。すっきり、軽快なお酒」
 オタマジャクシ「最初から辛みがある」
 美女Sさん「直前に飲んだ『明乃鶴』より存在感が無いかな」
 美女Mさん「あたしは逆の印象だわ」
 ウッチー「ちょっと苦みがある」
 酒蛙「ひとことで言えば淡麗辛口酒。余韻は辛み。酸は奥にいて、後からおもむろに出てくる」
 美女Mさん「“香りのお酒”じゃない」
 酒蛙「同感だ。香りは抑えている」

 瓶の表ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、アルコール分15.0度以上16.0度未満」、裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合55%」。使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 裏ラベルには以下のように書かれている。「橘曙覧は郷土を代表する幕末の歌人、国学者です。曙覧は時折菊桂酒造に立ち寄って酒を求め、酒代のかわりに書画を置いていくこともあったと聞いています」。今回の酒名は、橘曙覧の名をいただいたものだ。

 ラベルに書かれている歌は、橘曙覧の歌集「独楽吟」からの一首。「独楽吟」とは「たのしみは」で始まって「・・・とき」で終わる形式でよんだ和歌のこと。曙覧の生活や家族の幸せ、学問への態度などがよみ込まれている。

 ラベルの歌は「たのしみは 客人えたる折しもあれ 瓢に酒のありあへる時」。これを意訳すると「たのしみは、来客の際、ちょうど良く、ひょうたんに酒がたっぷり入っているとき」か。気持ちがよく分かる。

 なお、「日本の名酒事典」によると、橘曙覧の住居は蔵の近くにあった、とのこと。

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