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文化

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【3971】花ノ文 特別純米 原酒 雄町 瓶火入れ(はなのふみ)【宮城県】

2019.9.21 22:30
宮城県加美郡加美町 中勇酒造店
宮城県加美郡加美町 中勇酒造店

【B居酒屋にて 全4回の①】

 当連載「日本酒津々浦々」は、原則として同じ酒を2回載せることはしていない。ごく例外的に2回載せたものが2種類ほどある程度だ。このため常日ごろ、飲んだことがない酒を求めている。このB居酒屋は、わたくしが飲んだことがない酒が冷蔵庫に入っていることが多いので、必然的にしばしば“取材”に訪れることになる。

 まず最初に選んだのは「花ノ文 特別純米 原酒 雄町 瓶火入れ」だった。中勇酒造店のお酒はこれまで、「天上夢幻」を3種類、「夢幻」を1種類飲んでいる。おとなしい穏やかな酒、という印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 やわらか、ふくよか。旨みがやさしく膨らむ。中盤から余韻にかけては辛み。余韻は辛み中心だが、苦みと酸がすこし入る。吟醸香がほのか。香りに、アルコール感がすこし。ひとことで言えば、甘旨みと辛みが味わいの中心のお酒。押し味の辛みが長い。酸は最初、あまり感じられなかったが、しばらく飲んでいると、どれどれという感じで、おもむろに姿をあらわす。すこし味見をした仲居さんいわく「甘みと辛みのバランスが良いお酒ね」と言っていた。

 瓶のラベルの表示は「アルコール分16度以上17度未満、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米 雄町100%使用、精米歩合60%、製造年月1.8月」。

 瓶の首にはタグが掛けられ、次のように書かれていた。「出品酒世界最多 世界一おいしい日本酒が決まる SAKE COMPETITION 2019 SILVER受賞酒 総出品数1919点の中から各部門上位10%がSILVERに選ばれました」。何の部門だったかも書けばいいのに。これだと分からない。

 酒名「花ノ文」の由来について、中勇分店のフェイスブックは「『花』は町内商店街の『花楽小路』から、『文』は崇文(中勇酒造店社長長男の中島崇文君)の名前からそれぞれもってきたようだ」と説明している。

 蔵名「中勇酒造店」の由来は、蔵のホームページを見ると、「初代当主 中島文治により明治39年に創業。二代目 中島勇治にて合資会社中勇商店を設立」と書かれている。会社を設立した二代目中島勇治の名にちなむようだ。

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