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【3719】甲子 純米吟醸 生原酒 夏生(きのえね)【千葉県】

2019.2.11 21:05
千葉県印旛郡酒々井町 飯沼本家
千葉県印旛郡酒々井町 飯沼本家

 休日の夕方、ふらりと近所のうなぎ屋へ。うなぎはもちろん美味しいのだが、酒がいい。定番酒はありきたりの地酒3種類ほどだが、店主の“隠し酒”が面白い。この場合の面白い、は特段意味のある言葉ではない。わたくしの興味をそそる酒が多い、ということだ。どんなルートで入れているのか興味のあるところだが、あえて聞かないことにしている。

 席につくと、なぜかわたくし係になっている仲居さんが、店主おすすめのお酒を持ってきた。今回は「甲子正宗」で知られる千葉県・飯沼本家の「甲子 純米吟醸 生原酒 夏生」だ。「甲子」は以前、「甲子 純米」(当連載【2162】)を飲んだことがあり、すっきり・さっぱりとした印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 上立ち香はほのか。含むと、南国果実を感じるフルーティーさ。味が強い。甘旨酸っぱくて、力強い。かなりの厚みを感じ、濃醇。甘旨酸が、やわらかな塊になってやってくる。舌先に、チリチリ微発泡を感じ、フレッシュ感がある。甘みは、やや飴を煮詰めたようなイメージがする。旨みもたっぷりあり、味がふくらみ、飲みごたえがある。しかし、キレが良い。くどくなる寸前で、くどさを回避している。なかなかやるなあ。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「55%まで磨いた酒造好適米を用い、もろみを長期低温管理しました。すっきりとした中にも純米ならではのまろやかな味わいの純米吟醸生原酒です」

 裏ラベルの表示は「アルコール分17度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合55%、製造年月2018.04」。

 この酒は、日本名門酒会の企画「夏の生酒」の一品。暑苦しい夏を、生酒でさわやかに過ごそう、というコンセプト。

 同会のサイトは、この酒を以下のように紹介している。

「千葉県印旛郡のその名も酒にふさわしい酒々井(しすい)町で酒造りをする老舗蔵の、夏の純米吟醸生原酒。華やかでフルーティな吟醸香が際立ち、口中では柔らかな旨味がふくらみ、後口はすっきりキレる、フレッシュでボディのある味わいが魅力。爽やかでバランスのよい味わいは夏の味覚と合わせてさらに美味しく」

 また、同会のサイトはこの酒の[分析値]を以下のように開示している。「アルコール度数17度、日本酒度1.4、酸度1.9、アミノ酸度1.43、使用米 五百万石(富山)・山田錦(兵庫)、精米歩合(掛米・麹米) 5550扁平精米、酵母 きょうかい1801号」

 この蔵の主銘柄は「甲子正宗」。その由来についてコトバンクは、「酒名は、十干十二支の最初である甲子に、一番優れた酒であるようにとの願いを込めて命名」と説明している。

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