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文化

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【3630】鳥海山 純米吟醸 ひやおろし(ちょうかいさん)【秋田県】

2018.11.9 23:01
秋田県由利本荘市 天寿酒造
秋田県由利本荘市 天寿酒造

【B蕎麦屋にて 全5回の⑤完】

 山友のタケちゃん夫妻と飲んだ。近く予定されている、仲間とのキャンプでのコックをしてくれるよう、お願いがてら飲んだのだった。タケちゃんの住まいは、わたくしと100kmほど離れているが、新幹線を使えば、door to doorでおよそ1時間だ。飲み会場はB蕎麦屋。3人で飲むときは、いつもここ、と決めている。みんな、店主とも仲良しで、居心地が良いからだ。店主は、この日のために、店酒のレギュラーでない酒を用意してくれていた。ありがたい。

「天遊琳 手造り純米 夏純」(当連載【909】で掲載済み)「立山 吟醸」「酔心 純米」「御前酒 特別純米 萬悦」「蓬莱 吟醸 伝統辛口」と飲み進め、最後6番目に飲んだのは「鳥海山 純米吟醸 ひやおろし」だった。

「鳥海山」は、これまで当連載で3種類を取り上げているが、酸の立つしっかりした味わいの酒、という印象を持っている。今回の酒はどうか。

 酒蛙「酸が来る。酸は旨みを伴う。さわやか感・フレッシュ感がある」
 タケちゃん「なんだか、桃みたいな香り」
 酒蛙「たしかに桃だね。ジューシーだ」
 タケちゃん「スモモかな?」
 酒蛙「ピリ感がある」
 タケちゃん「しゅわしゅわ感もあります」
 酒蛙「そうそう。フレッシュだけど落ち着き感もある。酸が印象的だ。旨みとのバランスも良く、旨酸っぱくて、まるみがあり芳醇。いい酒だ」

 瓶の裏ラベルは、この酒を「小ロットの限定酒です。無濾過・原酒と相まった純米吟醸酒の夏越し熟成をお楽しみください」と紹介している。「無濾過・原酒と相まった」という部分は、どう理解すればいいのか、わたくしには分からない。

 ラベルの表示は「アルコール分16度、日本酒度+0.5、酸度2.0、アミノ酸度0.9、使用原料米 天寿酒米研究会 契約栽培米秋田酒こまち100%、精米歩合55%、使用酵母 自社保存株、製造年月18.09」。

「秋田酒こまち」は秋田県農業試験場が1992年、母「秋系酒251」(その母は「五百万石」)と父「秋系酒306」(その父は「華吹雪」)を交配。育成と選抜を繰り返し開発、2004年に品種登録された酒造好適米だ。

 この蔵の蔵名および主銘柄名「天寿」の由来について、蔵のホームページは「この酒を飲んで百歳までも幸せに、という願いを込めて命名」と説明している。

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