勾玉約1500個が一堂に 東京・大田区立郷土博物館

2022年08月12日
共同通信共同通信
宝萊山古墳で見つかったヒスイ製の勾玉(大田区立郷土博物館提供)
宝萊山古墳で見つかったヒスイ製の勾玉(大田区立郷土博物館提供)

 

 全国の古墳などから出土した勾玉(まがたま)約1500点を一堂に集めた特別展「大勾玉展」が、10月16日まで大田区立郷土博物館(東京都)で開かれている。学芸員の斎藤あやさんは「これだけの数を一度に見られる機会は珍しい。素材や形状の変遷に注目して、じっくり見比べてほしい」と話す。


 区内の主要な古墳の一つ「宝萊山(ほうらいさん)古墳」の東京都史跡指定70周年を記念して企画された。宝萊山古墳は4世紀前半の築造とみられる前方後円墳で、副葬品として鏡や鉄刀と共にヒスイ製の勾玉が4点見つかっている。

宝萊山古墳で出土した鏡のレプリカや鉄刀などの副葬品=東京都の大田区立郷土博物館
宝萊山古墳で出土した鏡のレプリカや鉄刀などの副葬品=東京都の大田区立郷土博物館

 

 特別展では、宝萊山古墳近くの多摩川台5号墳の出土品も紹介。青森県や茨城県、京都府など各地の勾玉との比較を通じて、そのルーツを探る。


 古墳から副葬品として見つかるイメージが強い勾玉だが「実は縄文時代から作られています」と斎藤さん。当初は素材も形状もばらばらだったが、弥生時代に入ると北部九州などで、ヒスイで盛んに作られるようになり、形も定まってきたという。瑪瑙(めのう)製や水晶製が目立つのは古墳時代で、流行の変化がうかがえる。

特別展「大勾玉展」の展示風景=東京都の大田区立郷土博物館
特別展「大勾玉展」の展示風景=東京都の大田区立郷土博物館

 

 大きな勾玉の周囲に小さな勾玉を複数付けた「子持勾玉」を特集するコーナーも。全国で数百点が出土しているが「どういう意図で作られ始めたのか、はっきりしない。謎が多いところも勾玉の魅力の一つです」。


 月曜休館(祝日の場合は開館)、一般200円など。問い合わせは同館、電話03(3777)1070。