文化
文化勲章を受けた漢字学者の白川静さん(故人)の研究を基にして、漢字の体系的な仕組みを楽しく伝える企画です。
子安貝は 非常 (ひじょう) に 貴重 (きちょう) な貝でしたので、古代中国では 貨幣 (かへい) の代わりにも使われました。その「貨幣」という言葉は、どんな文字なのでしょうか。そのことを最初に ... [続きを読む]
漢字では「貝」をふくむ文字がたくさんあります。この「貝」は南海の海でとれる子安貝です。 内陸部で生活する古代中国の殷(いん)、周王朝の人たちにとっては子安貝はたいへんな貴重(きちょう)品でした。金属 ... [続きを読む]
米国の大統領(だいとうりょう)府ホワイトハウスを漢字で「白堊館(はくあかん)」と書きます。白い建物は「白堊(白亜(はくあ))の殿堂(でんどう)」と呼(よ)ばれます。その「白堊」「白亜」の「堊」「亜」 ... [続きを読む]
「書けなくてもいい、読めればいい」。2010年に常用(じょうよう)漢字が改定された際(さい)に、こんな漢字も加えることになりました。「鬱(うつ)」がその代表のように論議(ろんぎ)されました。 他にど ... [続きを読む]
「果樹(かじゅ)」「果実」の言葉もあるように「果」は「果物(くだもの)」のことです。「果」をふくむ字には「ある部分にものが密集(みっしゅう)し、しかも区分がある状態(じょうたい)を示(しめ)す」もの ... [続きを読む]
「オリンピックは勝利することより、むしろ参加することに 意義 (いぎ) がある」との言葉は有名です。これは第4回ロンドン五輪(1908年)の 際 (さい) 、 陸上競技 (りくじょうきょうぎ) で米 ... [続きを読む]
増(ふ)え続ける国債(こくさい)の処理(しょり)に日本の政治(せいじ)は追われています。昔から累積(るいせき)した問題なので、現在(げんざい)の政府だけの責任(せきにん)ではありませんが、ほとんどの ... [続きを読む]
「市区町村」の「市」という文字を白川静さんは象形文字の一つに数えています。どんなものの形か、分かりますか? これは 市 (いち) の立つ場所を 示 (しめ) すために立てた 標識 (ひょうしき) の ... [続きを読む]
日本人は草木を愛する民族で、園芸は大好きです。熱心な園芸愛好家たちのための店が各地にありますし、「園芸」や「農芸」の名がついた学校も全国にたくさんあります。草木が 勢 (いきお) いよく成長していく ... [続きを読む]
人間の目は横位置に 並 (なら) んでいるのに、「目」の字は 縦長 (たてなが) ですね。でも古い時代の字では横長でした。ですから「 徳 (とく) 」「 環 (かん) 」などにある横長の「 」も「目 ... [続きを読む]