(726)まず目の前の動物たちを幸せにしなければ  テンジクネズミ

2022年08月30日
共同通信共同通信
テンジクネズミがふだんいる部屋。かくれたり、休んだりしている
テンジクネズミがふだんいる部屋。かくれたり、休んだりしている

 

 大阪市の天王寺動物園に「ふれんどしっぷガーデン」という新しい場所ができた。別名モルモットとよばれるテンジクネズミやヒツジ、ヤギ、名前の通り耳の長いミミナガヤギなどがいる。みんな「ふれあい広場」から引っこしてきた。

 フレンドシップは英語で「友情」、ガーデンは「庭」だ。どうしてこの名前に?

 担当の下村幸治(しもむら・こうじ)さんに聞くと「ふれあいは動物にさわるというイメージですが、ここでは、動物の命の大切さを知り、思いやる心を育んでほしいと思っています」と教えてくれた。

 下村さんたちは、動物が少しでも幸せにくらせるように、いろいろなことに取り組んできた。

 例えば、テンジクネズミは人間にさわられても平気かというと、いやな時や不安な時も多い。だから、いやな時の隠れ場所をつくった。抱っこしてもらうのはやめて、なでるだけにした。

 テンジクネズミがふだんいる部屋を見せてもらった。板で囲った広い地面で、思い思いに草を食べ、水を飲み、木の箱の中や下に入り、坂道にした板を上っている。楽しそうだ。

 「前はケージ飼いにしていたので足のうらが痛んでいた。今は良くなりました。動物園にはいろいろな役割がありますが、まず目の前の動物たちを幸せにしなければいけないと思います」(文・写真、佐々木央)