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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(722) 悪者なんかじゃない ニホンジカ 

2022.7.31 16:00
体重計に乗るシカ
体重計に乗るシカ

 

 大阪市の天王寺動物園には3頭のニホンジカがいる。思い思いに歩いたり、休んだり、草を食べたり、ゆったりくらしているようだ。名前はゑ(え)つ子、キナコ、マッチャ。みんなメスで17歳以上だ。

 環境省のホームページを見ると、野生のニホンジカは「オスが4~6歳、メスが6~8歳まで生きる」と書いてあるから、3頭はかなりお年よりだ。去年から担当になった河野めぐみさんは、シカたちが健康にすごせるようにがんばっている。

 たとえば食事。口元からぼろぼろこぼしていたので、ほし草は長いままでなく、切って細かくして。「こぼさずに食べられるようになりました」

 栄養をかためたペレットに、ニンジンやサツマイモ、キャベツなどを細かく切ってまぜる。「それぞれ好みがあるから、全員にいろいろ食べてほしくてブレンドします」

 園内の木のえだも切ってごはんに。「食べる選択肢をふやしたいんです」

 野生のシカの話になったら、河野さんが悲しそうになった。「もともと奥山にすむ生きものです。でも最近は森林をあらしたり、畑の作物をたべてしまったりして、悪者あつかいされています」

 ここでシカたちを見ていると、悪者なんかじゃないと分かる。「人間と動物がおたがい良い関係でくらしていくための取り組み、くふうが必要なのかなって思います」(文・写真、佐々木央(ささき・ひさし)=2022年4月配信

河野さんかR韲え差をもらう
河野さんかR韲え差をもらう

 

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