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文化

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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(720) 巣穴を取られてもけんかしない タイワンリス

2022.7.16 11:00
下をのぞきこむタイワンリス
下をのぞきこむタイワンリス

 

 東京都町田市の町田リス園をたずねた。「リスの放し飼い広場」に入って、びっくりした。

 広い運動場は小高い丘のよう。どこもかしこもリスだらけだ。木にかけのぼったり、えだに飛びうつったり。足もとの地面をさっと走ったり、追いかけっこをしたり。後ろ足で立ち上がり、お客さんにえさのヒマワリの種をねだるリスもいる。

 何匹いるんですか?

 園長の樋口健治(けんじ)さんが「約200匹いて、タイワンリスという種です」と教えてくれた。

 ニホンリスとのちがいはなんですか?

 「体がひとまわり大きくて、耳が小さいです。警戒心が強いニホンリスにくらべ、性格はおだやかで人なつこいです」

 だからこんなふうに、人間に近よってくるんだ。でも、お客さんの通路のそばには来ないリスもいるみたいだ。

 たくさんの巣箱が置かれている。巣箱の表面にはお客さんが手書きした文字や絵。樋口さんが巣箱の一つを指さして「いっぱいでしょ」と言う。あっ、巣穴をふさぐほど何かがつまっている。毛みたいに見える。「このシュロの木の皮を集めているんですよ」

 争いはほとんどしない。「自分の使っていた巣箱にだれかが入っていても、どかしたりせず、別の巣箱にうつるんです」。人間も見習わなきゃいけないと思った。(文・写真、佐々木央)=2022年4月配信

ミトンをはめたお客さんの手から、えさをもらおうとする
ミトンをはめたお客さんの手から、えさをもらおうとする

 

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