(718)これが貝! 水族館が見つけた新種の貝 サラサベッコウタマガイ 

2022年07月02日
共同通信共同通信
サラサベッコウタマガイ(マリンピア日本海提供)
サラサベッコウタマガイ(マリンピア日本海提供)

 

 新潟市の水族館、マリンピア日本海の「佐渡の深海」コーナーにならぶ水槽の一つ。底に丸いボールのようなものがころがっている。表面は深く青みがかった色で、一面に白いはんてんが散らばる。とてもきれいだ。

 「サラサベッコウタマガイです」と担当の新田誠さん。

 「どんな生きものですか?」と聞く前に「これは貝なんです」と教えてくれた。でも外側はやわらかそうで、とても貝には見えない。まき貝かな、それとも二枚貝なのかな。貝がらはどこにあるんですか?

 「まき貝なんですが、とてもうすくて透明な貝がらを体内に持っていて、体の外側から貝がらを見ることはできません」

 おなか側というのか、体の反対側をこちらに向けているものもいる。白く透明な部分と半透明な部分があって、それもまた美しい。

 「この貝はマリンピア日本海が発見した貝なんですよ」。新田さんがすごいことを言いだした。

 今の館長の野村卓之(たかし)さんが30年近く前、水族館に入ったばかりのころ、佐渡の深海から引き上げたホッコクアカエビのかご漁のかごに入っているのを見つけた。

 「寒天玉のようなものを見つけて、そのときは貝だとは思わないですよね。研究者に送って、新種と分かったんです」。深海はまだまだ分からないことだらけなんだ。(文・佐々木央)=2022年3月配信

おなか側から見たサラサベッコウタマガイ(筆者撮影)
おなか側から見たサラサベッコウタマガイ(筆者撮影)