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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(707) 親鳥が連係プレーで育てる シロハラ 

2022.4.13 11:00
シロハラ
シロハラ

 

 山口県周南市の徳山動物園で「野鳥観察所」を担当する柴田智子(のりこ)さんがうれしそうだ。

 「ここで初めてシロハラとミヤマホオジロが繁殖したんです」。さがしたけれど、どちらも見つからない。

 「シロハラは巣を五つも作ったんです」と柴田さん。えっ、一つの巣に卵を何個か産むんでは?

 「そうなんですけど、二つのペアが繁殖に成功したんです。そのうちの一つのペアが三つ、もう一つのペアが二つ、巣を作りました」

 三つも巣を作ったら二つはむだになるかと思ったら、ちがった。柴田さんが「オスとメスの連係プレーを見せてもらいました」と説明してくれる。

シロハラのひな(徳山動物園提供)
シロハラのひな(徳山動物園提供)

 

 まず最初の巣を作って卵を産む。主にメスが温めオスは見はりをする。ひながかえったらオスとメスがしばらく共同で子育てする。「その後、ひとり立ちするまで、オスだけで子育てし、メスは次の巣を作り始めます」

 初めの巣のひながひとり立ちするころにはメスが次の巣で卵を温め、オスが見はり…。そうして三つの巣でひなが育った。

 じゃあ、1羽だけじゃなくて何羽も? 「そう、ここにはいまシロハラがいっぱい、いますよ」

 目をこらせばぜったい見つかるはず。そう思って夕方近くなってから、もう一度来てみたら、シロハラが地面をつつきながら歩いていた。1羽だけだったけど会えた。(文・佐々木央)=2022年1月配信

 

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