×
メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(706)「旅するチョウ」が来た!   野鳥観察所(続)

2022.4.6 11:00
セグロセキレイ
セグロセキレイ

 

 山口県周南市の徳山動物園にある「野鳥観察所」は、大きなケージの中に入り、鳥たちの自然な姿を見ることができる。サギやハトの仲間など大きめの鳥はすぐ見つかった。でも小さい鳥はなかなか見つからない。

 ようやく白と黒がまじる鳥を見つけた。尾が長く、スズメより少し大きい。説明板の写真を見ると、セグロセキレイだ。

 「うちの鳥はもてるんですよ」。担当の柴田智子(のりこ)さんが意外なことを言いだした。「このセグロセキレイのところには、外からよく通ってくるセグロセキレイがいて、網ごしに愛を語り合っているみたいでした。いっしょにしてあげたかったんですけど、できなかった」

セグロセキレイ
セグロセキレイ

 

 今は来なくなった。「別の子と結婚(けっこん)したんでしょう」。柴田さん、ちょっと残念そう。

 ケージの外に出て、2羽が会っていた場所を教えてもらった。その近くに柴田さんが植えた秋の七草の一つ、フジバカマが育っている。「アサギマダラというチョウに来てほしいと思ったんです」

 青みをおびた羽に、黒や茶のもようが入る美しいチョウだ。海をこえて飛んで行くので「旅するチョウ」ともよばれる。

 秋になりフジバカマが花をさかせた。「そうしたら本当にアサギマダラが来たんですよ」
 ケージの中だけでなく、外にも見どころをつくるなんて、すごいと思った。(文・佐々木央)=2021年1月配信

フジバカマにやって来たアサギマダラ(徳山動物園提供)
フジバカマにやって来たアサギマダラ(徳山動物園提供)

 

最新記事

関連記事 一覧へ