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文化

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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(695)地元で大事にされてきた ジャンボシシガシラ 

2022.1.31 11:00
正面から見た顔は、あいきょうがある
正面から見た顔は、あいきょうがある

 

 福島県猪苗代町(いなわしろまち)のアクアマリンいなわしろカワセミ水族館。入ってすぐ右側のエリアに金魚の水槽がならぶ。一番大きな水槽は、泳いでいる金魚も大きい。中でも、頭が大きくてもりあがっている金魚はすごい迫力だ。

 説明の絵を見ると、ジャンボシシガシラという種類だ。シシガシラは漢字なら「獅子頭」。たしかに頭に獅子頭をかぶっているみたいだ。頭からおびれの先まで30センチ以上ありそう。

 「これでまだ5歳です。大きいものだと40センチを超えます」と館長の安田純(じゅん)さん。熊本県長洲町(ながすまち)でつくられた品種だ。

 「ある地方でつくりだされて、その地元で大事にされてきた金魚を地金魚(じきんぎょ)とよびます。どこでも手に入るような金魚もいますが、地金魚はそこでしか手に入らないことが多いんです」

頭がもりあがっている
頭がもりあがっている

 

 ここには30種近くの金魚がいて、めずらしい地金魚も多い。「それぞれ性質がちがうので、それに合わせないといけない。たとえば、けっこう泳げる魚もいれば、ほとんど泳げない魚もいます。泳げない魚には、なるべく水流がないような環境をつくるんです」

 大きな頭にばかり注目してしまうけれど、ひれも大きくて美しい。近よってくるときの顔は、なんだかあいきょうがある。

 「表情があるわけじゃないんですけれど、なんとなく表情を感じますよね」(文・佐々木央)=2021年10月配信

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