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文化

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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(680)個性的な顔、きれいな体色 テンス 

2021.12.29 13:00
ゆっくりのんびりした感じで泳いでいた
ゆっくりのんびりした感じで泳いでいた

 

 体がピンク色をおびた魚が泳いでいた。少し赤みの強い部分が、3本の太いおびのようなもようになっている。愛知県蒲郡市の竹島水族館にいるテンス。

 目が頭の近くの高い位置にあって、口がとがっていないからか、なんだかぼうっとしているような顔に見える。

 スタッフがその魚の自己紹介を書きこむ「魚歴書」の「お客さんへの希望」の欄に「ヘンな顔なんて言わないでくださいね。個性的な顔は見てほしいけど、体の色も自分ではきれいだと思っているので、見てほしいです」とあった。

 副館長の戸舘真人さんによると、東京湾より南の海、東インド諸島などにいる。

 「この魚の特徴は『側扁(そくへん)』といって左右におしつぶされたような平べったい形です」と戸舘さん。正面を向いたときに見ると、たしかに平べったい。それでも内臓がちゃんとおさまっているんだ。

 魚歴書の「特技」の欄には「砂の中にもぐってねること」とある。

「どんな水槽が希望ですか」の欄にも「水槽の中に砂がほしいです」。砂が欠かせないらしい。

 砂にもぐるのは夜、ねる時だけですか? 「いいえ、危険を感じた時もすばやくもぐります」

 ずっと水槽の前にいたけれど、もぐらなかった。ぼくのことはこわくなかったのかな。(文・写真、佐々木央)=2021年7月配信

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