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文化

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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(678) あだ名はイチゴパンツ マンジュウイシモチ 

2021.12.27 13:00
イチゴパンツ
イチゴパンツ

 

 小さくてきれいな魚が、何匹も水槽の中をゆっくり泳いでいた。

 体の真ん中あたり、せびれからおなかにかけて黒く太い線が入り、頭側とおしり側でくっきりともようや色がわかれている。おしり側は白地に赤っぽい水玉、頭側は黄金色を帯びる。

 愛知県蒲郡市の竹島水族館。副館長の戸舘真人さんが「マンジュウイシモチという魚です」と教えてくれた。インド洋など南の海のサンゴ礁にいて、日本では石垣島や西表島(いりおもてじま)の海で見られる。「ダイバーたちに人気です」

 ダイバーには「イチゴパンツ」と呼ばれていて、水族館のスタッフもそう呼んでいるそうだ。たしかに、イチゴもようのパンツをはいているように見える。

 「赤い水玉はわかい時の方があざやかで、だんだんくすんできます」

 オスとメスは見た目は同じだけれど、子育てのときはオスが特別な役目をはたすので、見た目も違ってくる。

 「メスが卵を産むと、オスが卵を口の中に入れて守るんです」。卵を口の中に入れたオスは、口のあたりが大きくふくらむ。

 「マンジュウイシモチはテンジクダイ科の魚です。テンジクダイの仲間は、こういう子育てをする種類が多いんです」。オスが卵を守るすがたを見たいと思った。(文・写真、佐々木央)=2021年6月配信

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