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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(659) 糸でぬったような側線 ニザダイ 

2021.12.2 11:00
何かをさがすように水槽の底を泳ぐニザダイ
何かをさがすように水槽の底を泳ぐニザダイ

 

 千葉県鴨川(かもがわ)市の鴨川シーワールドにあるエコアクアロームは「水の一生」をテーマに水槽がならぶ。川のみなもとから下流へ、そして海へ。


 「入り江の岩場」という大きな水槽にたくさんの魚が泳ぐ。「30種以上の魚がいます。みんな鴨川シーワールドのある房総地方の海にいる魚です」と担当の大沢彰久(あきひさ)さん。

 30種もいると、けんかがたえないんじゃないですか? 「いえ、すみわけして生活しています」。すみわけというのは、生活する場所や活動時間をずらして、なるべく競争しないで生きるようにすることだ。


 体の横に、糸でぬったような線がくっきりと見える魚が通りすぎる。ニザダイだ。

 ニザダイのニザは、大人になりきっていないという意味の「青二才」から来ている。タイになりきっていない魚ということになるけれど、マダイとは全然ちがう仲間だ。

 「タイは肉食性ですが、ニザダイは海藻もけっこう食べる雑食性です」。海からホンダワラなどをとってきてあたえる。

 おびれの近くに黒く丸いもようがならぶ。「『三』という字に見えることから、房総では『サンノジ』とよんでいます」
 体の横の線は「側線」といい、魚たちはこれで水流や水圧を感じる。「波の荒い岩場にいるので、側線が発達しているのかもしれません」(文・写真、佐々木央)=2021年2月配信

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