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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(628) ロシアから来た親善大使 バイカルアザラシ 

2021.10.20 11:00
水中を泳ぐバイカルアザラシ(筆者撮影)
水中を泳ぐバイカルアザラシ(筆者撮影)

 

 石川県能美(のみ)市のいしかわ動物園に入ると、正面に「アシカ・アザラシたちのうみ」がある。建物の中に大きなプールがあって、右のおくにジャングルジムがしずんでいる。
 右から左へ、黒っぽい生きものがすーっと泳いで通りぬける。「バイカルアザラシです。ロシアのバイカル湖にいて、世界でただ1種、淡水で暮らすアザラシです」。担当の卜部倫昭(うらべ・みちあき)さんが教えてくれる。
 「ロシアのイルクーツク州から石川県への親善大使としてここに来ました」。親善大使は仲良くするための使いのこと。
 日本よりずっと北にあるバイカル湖は、とても冷たい。冬は湖をあつい氷がおおう。だからここでも冬は水温6度、夏でも12度までしか上げない。
 かべの説明の絵は、おなかまわりが太くて、どこかのおじさんみたい。「寒さから身を守るため脂肪の厚さが5センチもあるんです」。運動不足というわけじゃないんだ。
 プールの前から少し後ろに下がったら、安心したのか、こっちをのぞきこむようにした。目がすごく大きい。「湖の底の方の魚をつかまえるために、光が少なくてもよく見える目が必要なんです」
 夕方にもう一度見に来たら、ジャングルジムがプールの中央に移動していた。アザラシたちがやったらしい。それを2頭が顔や体で持ち上げる。楽しそうだった。(文・佐々木央)=2020年6月配信

3頭のバイカルアザラシ(いしかわ動物園提供)
3頭のバイカルアザラシ(いしかわ動物園提供)

 

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