×
メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(626)ばい菌を持ち込まないようにマスク、消毒 ライチョウ 

2021.10.18 11:00
足にも、もこもこの羽毛が生えている
足にも、もこもこの羽毛が生えている

 

 石川県能美(のみ)市のいしかわ動物園。「ライチョウの峰」という建物に入ると、ひんやりすずしい。
 ガラスばりの運動場に丸っこい体の鳥がいた。ハトより少し大きめ。全体は白く、あちこちに黒がまじり、目の上が赤い。
 本州中部の2200メートル以上の高山にすむ鳥、ライチョウだ。部屋がすずしいのは高山の気温に近づけているんだ。
 1980年代に3千羽ぐらいいたのに、2000年代に約1700羽まで減った。担当の大西一馬(かずま)さんによると、国や大学、動物園が絶滅しないようにがんばっている。動物園で育てたり、繁殖させたりしているのも、そのためだ。
 大西さんたちは、中に入るとき、必ずマスクと手ぶくろをする。「ライチョウがすむ高山には、われわれの暮らす所にいるような菌はいません。菌を持ちこんではいけないんです」。えさのコマツナも消毒して、よく洗ってから与える。
 訪ねたのは、冬の羽から夏の羽にかわる換羽(かんう)の時期。白いすがたから黒っぽくなる。「毎日、何色が何枚ぬけたか記録しています。たくさんぬけてくると換羽が本格的に始まったとわかります」
 ライチョウの換羽は1年に3回。夏と秋と冬のそれぞれの景色にまぎれるような色になる。「ちがう時期に来てもらうと、ちがったすがたのライチョウに出会えますよ」(文・写真、佐々木央)=2020年6月配信

最新記事

関連記事 一覧へ