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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(618) 吸盤のような口ですいつく ヤツメウナギ 

2021.10.6 11:00
ガラスにすいつくヤツメウナギ。体の横にならぶのは目とえららしい=石川県能美市のいしかわ動物園
ガラスにすいつくヤツメウナギ。体の横にならぶのは目とえららしい=石川県能美市のいしかわ動物園

 

 不思議な生きものだった。水槽のガラスに丸い吸盤のようなものがすいつき、そこから細いロープのような体がのびる。
 石川県能美市のいしかわ動物園にある「郷土の水辺」という建物にヤツメウナギがいた。名前は知っていても、見るのは初めてだった。ここにいるのはヤツメウナギの中でもカワヤツメという種。
 担当の坂不田雅人(さかふだまさと)さんによると、石川県野々市市にある石川県立大学でヤツメウナギを研究している人たちがいて「ぜひ展示させてほしい」と頼まれたそうだ。
 どんなにすごい生きものなのか、説明が書かれている。約4億5千万年前から生き続ける「生きた化石」だ。4億年のシーラカンスよりずっと古い。
 ウナギは魚類だけれど、ヤツメウナギは魚類ではない。魚類とちがってあごがないので「無顎類(むがくるい)」とか「円口類(えんこうるい)」と呼ぶ。鼻の穴が一つしかない。えらの数が魚類は左右一対なのにヤツメウナギは7対。これと本当の目の数を合わせて「ヤツメ」になった。
 吸盤のような口は石にくっついて流れるのをふせぐだけでなく、魚にすいついて血液や体液をすいとる。昔はたくさんとれたけれど、今は減り、絶滅が心配されている。
 そんな生きものをあずかるのは大変だと思いませんでしたか? 「いいえ、おもしろい展示がふえるのはうれしいです」(文・写真、佐々木央)=2020年4月配信

ヤツメウナギの説明=いしかわ動物園
ヤツメウナギの説明=いしかわ動物園

 

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