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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(611)人間とクロトキが卵発見競争 カブトホロホロチョウ

2021.9.27 11:30
カブトホロホロチョウはまったく飛べないのではなく、夜は木の上で休むそうだ=ネオパークオキナワ
カブトホロホロチョウはまったく飛べないのではなく、夜は木の上で休むそうだ=ネオパークオキナワ

 

 黒っぽい体に、白くて小さい水玉もようがいっぱい。頭の上が角のようにもりあがっていて、目のまわりが青く、くちばしの根元あたりは赤い。
 沖縄県名護市のネオパークオキナワにいるカブトホロホロチョウは、ずんぐりした体形だ。「フラミンゴの湖」のまわりの地面を歩いていた。近くに寄っても逃げないので、じっくり観察できる。
 園の土井晃(あきら)さんによると、アフリカのサハラ砂漠から南の草原にいる鳥だ。ホロホロチョウはあちこちの動物園にいるけれど、みな食べるために人間に飼われてきた品種だ。ネオパークにいるのは、そのもとになった原種で、日本ではここにしかいない。
 「鳥の動き方って飛ぶのが中心ですが、ホロホロチョウは走りまわる鳥です。足の力強さも見てほしい」。たしかに足が太くがっちりしている。
 「いま10羽ぐらいなので、増やしたいと思っていますが、ここでは卵を産んでも、自分たちで温めてかえすことができないんです」と土井さん。
 なぜですか? 
 「いっしょにいるアフリカクロトキが、卵を見つけると、食べてしまうんです。卵を産んだらクロトキより先に見つけて、孵卵器でかえさなくてはいけないんです」
 いろんな生きものをいっしょに飼育すると、むずかしいことも出てくるんだ。(文・写真、佐々木央(ささき・ひさし)=2020年2月配信

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