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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(608)人間なら80歳をこえる2頭 コビトコブウシ 

2021.9.21 11:30
灰色が美しいコビトコブウシ。お年寄りだからか、とても穏やかな感じがした=埼玉県こども動物自然公園
灰色が美しいコビトコブウシ。お年寄りだからか、とても穏やかな感じがした=埼玉県こども動物自然公園

 

 牛舎のわきに自動販売機があった。お金を入れてボタンをおす。「モー」と牛の鳴き声がして、コトンと紙パックの牛乳が出てきた。おもしろくて、おいしい。

モーっと鳴く牛乳自販機
モーっと鳴く牛乳自販機

 

 埼玉県東松山市の埼玉県こども動物自然公園にある「乳牛コーナー」。自販機のそばの運動場にはいろんな種類の子牛がいる。去年秋に生まれたホルスタイン種の子牛がとてもかわいい。
 子牛たちのとなりのさくの中に、灰色がかった牛が2頭ならんでいた。体の大きさは、横にいる子牛たちよりも小さいぐらいだ。
 でも子牛ではない。説明を読むと、角が短い方がニアコという名前で24歳、角が長いのがチャイで20歳だ。
 「この2頭はコビトコブウシという種類で、人間でいえば80歳をこえるぐらいのおばあちゃんです」と担当の内野朋子(ともこ)さん。元気そうに見えるけれど、お年よりなので「暑さ寒さにも強くないし、歩くのもゆっくりです」。
 奥歯もすりへってきている。「反芻動物なので、食べたものを歯ですりつぶさなくてはなりません。えさのほし草は、きざんでやっています」
 コビトコブウシはインドやスリランカにいる。日本の動物園ではここにしかいない。
 寒い日にもう一度会いに行ったら、体に布を着せられていた。大切にされているんだ。(文・写真、佐々木央)=2020年2月配信

寒い日に布を着せられていた
寒い日に布を着せられていた

 

 

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