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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(566)野生の環境を再現した ペンギン・特別保護区

2020.6.4 11:30
草をくわえて運ぶフンボルトペンギン
草をくわえて運ぶフンボルトペンギン

 

 ペンギンが地面に生えている草の葉っぱをくわえて、引きぬいている。どうするんだろう。くわえたまま、土の上をとことこ歩いて、巣穴(に入っていった。

 山口県下関市の市立しものせき水族館「海響館」にある「ペンギン村」。「フンボルトペンギン特別保護区」には、40羽ちかくのフンボルトペンギンたちがくらす。

 ところどころに草が生える地面、大きな岩山、プール。プールわきは岩場になっていて、水からあがったペンギンたちが日に当たっている。体をかわかしているのかな。

 「特別保護区は野生の環境をできるだけ再現して、フンボルトペンギンが自然に近いすがたですごせるようにしています」と担当の立川利幸(たつかわ・としゆき)さん。

 大きな岩山は「グアノ層」といって、ペンギンをふくむ水鳥たちが何万年もくらし続けるうちに、鳥たちのふんや死体が積み重なってできた地層だ。南米のチリやペルーにあるのが有名だ。

 「これは本物ではありませんが、現地まで行って、実物を調べて作りました」。すごいこだわりだ。

 さっき草を運んでいたのは巣作りですか? 「そうです。ああいう自然な行動が、繁殖(はんしょく)成功につながっているんじゃないかと思います」

 保護区では毎年、赤ちゃんペンギンが生まれているんだ。(文・写真、佐々木央)

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