メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(559)吸いこむ力がものすごい トラフグ 

2020.5.28 11:30
砂に体をうずめ、ときどききょろきょろしていた
砂に体をうずめ、ときどききょろきょろしていた

 

 山口県下関(しものせき)市の市立しものせき水族館「海響館(かいきょうかん)」にはフグの仲間がたくさんいる。いったい何種類いるんですか? 担当の園山貴之(たかゆき)さんに聞いた。

 「フグ目という分類の中にフグ科やカワハギ科やハリセンボン科などがあって、全部で約440種。ここではつねに100種以上展示しています」。もちろん世界一だ。

 海響館がオープンしたのは2001年4月。下関といえばフグが名産だ。そこでフグ目を50種ぐらい集めて展示し、そこからふやしてきたそうだ。

 目の前の大きな水槽にいるのはトラフグ。水槽が大きいわりに数が少ないと思ったら、足元のところ、水槽の底の砂にもぐっているのが3匹も。「休んだり、体を寄生虫から守ったりするためだと言われています」。意外なすがただった。

 「フグは腹びれがないんですよ」。あ、ほんとだ。「おなかをふくらませるとき、腹びれがじゃまなんです。それどころか肋骨(ろっこつ)もない。肋骨があるとおなかをふくらませられないから」

 フグがふくらむときは水を吸いこむ。「自分の体重の2倍の量の水を吸いこみます」

 後ろに500ミリのペットボトルが並んでいた。数えると40本も。説明に、体重10キロのトラフグはこれだけの量の海水を吸いこんでふくらむと書いてある。ものすごい吸いこみ力だ。(文・写真、佐々木央)=2019年2月配信

最新記事