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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(558)頭上を泳ぐ数万匹のむれ イワシ

2020.5.27 12:00
無数のイワシが頭上を泳ぐ
無数のイワシが頭上を泳ぐ

 

 山口県下関(しものせき)市の市立しものせき水族館「海響館」の「関門海峡(かんもんかいきょう)潮流(ちょうりゅう)水槽」は、バックが本物の海だ。ガラスごし、左手には本州と九州を結ぶ関門橋(かんもんきょう)が海をまたぐ。目の前を大きな船が行きかう。壮大(そうだい)な風景だ。

 「海峡」というのは陸と陸にはさまれて海のはばがせまくなったところ。本州側の下関と九州側の門司(もじ)から1字ずつとり「関門海峡」とよぶ。

 その水槽の右は日本海、左は瀬戸内海(せとないかい)を表現している。瀬戸内海の方におりていくと「トンネル水槽」があり、見上げると、無数の魚がむれになって泳いでいた。

 イワシだ。うねるように泳ぎ、いっせいに向きを変えたり、スピードを変えたりしている。すごい迫力だ。

 いったい何匹いるんですか。館の園山貴之(そのやま・たかゆき)さんに聞くと「マイワシとカタクチイワシが数万匹います」と教えてくれた。

 むれるのには理由がある。「外からねらおうとしても、これだけたくさんむれていると、どれか1匹にねらいを付けにくいとされています」

 体の色も見つかりにくくなっている。

 「せなかは青なので、空からイワシをおそう鳥にとって、海の青にまぎれて見えにくい。おなかは銀色なので、海の下からおそう大きな魚には、その銀色と太陽の光を受けた明るい水面がまぎれて見えにくいんです」(文・写真、佐々木央)=2019年2月配信

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