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文化

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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(484)地味に見えて光っている ムギワラトキ

2018.12.14 15:03
フラミンゴのえさ箱をひとりじめにするムギワラトキ
フラミンゴのえさ箱をひとりじめにするムギワラトキ

 

 さいたま市の大宮公園小動物園のバードケージの中。フラミンゴの池で黒っぽい鳥が、えさ箱の中に立って、えさをついばんでいた。くちばしが長く、首から胸、おなかが白い。えさ箱をひとりじめにしているのに、フラミンゴはだれも気にしていない。

 中にいる鳥の写真がはってあったので、見くらべると、ムギワラトキだった。オーストラリアにいる鳥で「むねに麦ワラのような羽毛があることから、この名前が付きました」とある。畑を荒らすバッタなどを食べるので、現地では大切にされているそうだ。

 背中は金属のように光り、胸の羽毛もおしゃれ。飼育係の藪美晴(やぶみはる)さんに「きれいな鳥ですね」と言ったら「来園者の方にはあまり人気がありません」と残念そう。

 「見た目が地味だし名前も知られていないし。フラミンゴだと有名だから『わあ、フラミンゴだあ』『ピンクできれいだね』って会話がはずむんですけど」

 藪さんは動物園のホームページで一生懸命アピールしている。

 「パッと見だと、体は大きいし、頭に羽根はなく、しかも顔も背中も黒くてかわいらしくない…なんてことは決してないんです! きちんと観察すると、とてもきれいな鳥だということが分かります。地味に見えて、じつは光ってます」(文・写真、佐々木央(ささき・ひさし))

 

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