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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(479)楽屋水槽からステージ水槽へ デバスズメダイ 

2018.11.22 13:18
スタンドマイクのまわりを泳ぎ回るデバスズメダイの合唱団
スタンドマイクのまわりを泳ぎ回るデバスズメダイの合唱団

 

 「おさかな合唱水槽」は、横浜市の中華街にあるヨコハマおもしろ水族館で一番大きな水槽だ。中には体長3センチぐらいのデバスズメダイがたくさん。

 水槽は2つにわかれていて、透きとおったチューブでつながっている。

 右側が「楽屋水槽」で、ミニチュアの座布団やドライヤー、ステージ用の洋服がぶら下がっている。ふだん、デバスズメダイたちが泳いでいるのはこっちだ。

 音楽が流れ始めた。楽屋水槽の明かりが消え、左側の「ステージ水槽」が明るくなる。

 魚たちはいっせいにチューブをくぐって、左側に移った。ステージのバックには「おさかな合唱コンクール」と書かれ、正面にスタンドマイク。そのまわりで泳ぎまわる。このようすを「合唱」と呼んでいるんだ。音楽が終わると、ステージ水槽の照明が落ち、逆に明るくなった楽屋水槽に魚がもどってくる。

 どうしてこんなことができるんですか?

 「デバスズメダイは明るいところで活動します。その習性を利用しています」と担当の安田賢史(さとし)さん。安田さんによると、秘密がもう一つ。合唱の時間にマイクから、えさを流しているそうだ。

 合唱の時間は30分おき。「魚たちが動くと、お客さまの喜ぶ声や笑い声が聞こえ、そのたびにうれしい気持ちになります」(文・写真、佐々木央)=2017年7月配信

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