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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(474)体の一部がつりざおと疑似餌 カエルアンコウ 

2018.11.15 13:32
エスカを一生懸命にふる。えさの魚がいなくてちょっとかわいそう
エスカを一生懸命にふる。えさの魚がいなくてちょっとかわいそう

 

 横浜市の中華街にあるヨコハマおもしろ水族館には「びっくり擬態(ぎたい)ゾーン」がある。「擬態」というのは、敵やえものに見つからないように、ほかのものに形や色、行動を似せることだ。

 そこにならんだ水槽に、カエルアンコウという魚がいた。水槽のおくの方の底にいて動かない。茶色っぽい体は岩のようだ。どこが頭でどこが体か、すぐにはわからない。これが擬態なのかな。

 「口の上にある突起がつりざおのようになっていて、魚を口元におびきよせ、近づいてきたら、あっという間に食べてしまいます」と担当の安田賢史さん。この突起をエスカというそうだ。

 でも、つりざおとわかったら、えものは近づいてこないはず。

 どうやるのか見たい。待っていても動かないので、水槽の前で手やハンカチをひらひらさせてみた。しばらくすると、カエルアンコウがゆっくり前の方にやってくる。泳がずに、むなびれを使って歩くようにして。

 それから突起をふり始めた。先に付いた細長いものもひらひらする。

 そうか。これをえさだと思った小さい魚が、近くまで来たとき、ぱくっと食べるんだ。

 でもここでは「アジやエビの切り身をあたえています」と安田さん。

 エスカを使っておびきよせた魚を一瞬(いっしゅん)で食べる。その動きが見たいと思った。(文・写真、佐々木央)=2017年6月配信

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