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生きもの大好き

動物園や水族館にはさまざまな生きものがいる。その魅力(みりょく)を探ろう。

(452)累代繁殖で古賀賞をもらった オキクラゲ

2018.8.24 12:29
触手が糸のよう。からまりあわないか心配になる
触手が糸のよう。からまりあわないか心配になる

 

 かさの中がすけて見える。ふちから糸のような触手が長くのび、かさの中心に近いところから下がる口腕は、レースみたいだ。山形県鶴岡市立加茂水族館のオキクラゲ。白っぽいのや黄色っぽいの、少し赤みをおびたもの、色の変化も楽しい。

 館長の奥泉和也(かずや)さんによると、水族館でふやすのがとてもむずかしいクラゲだ。加茂水族館は、子どもからその子ども、またその子どもと、次々に繁殖に成功して、9年前に古賀賞をもらった。

 古賀賞は日本の動物園や水族館にとって最高の賞だ。なぜ繁殖がむずかしいんですか?

 「ほかのクラゲにはポリプといってイソギンチャクのように岩などにくっついて生活する時期がある。ポリプから赤ちゃんクラゲがどんどん出てきます。オキクラゲにはポリプ期がなくて、たまごから赤ちゃんクラゲになる。オキクラゲの赤ちゃんは1・5~2ミリ。小さくて、何を食べさせれば大きくなるかも、わからなかったんです」

 大人のオキクラゲは、ほかのクラゲを食べる。加茂水族館は、前に中国や日本の研究者と共同で、同じようにクラゲを食べるユウレイクラゲの研究に取り組み、育てることに成功していた。

 「その技術を使ったら、オキクラゲが育った。水族館にクラゲ研究所をつくって、研究を続けてきたことが生きたんです」(文・写真、佐々木央)=2017年1月配信

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